金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、千葉県在住87歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:87歳男性
同居家族構成:本人、妻
住居形態:賃貸
居住地:千葉県
リタイア前の雇用形態:会社経営
リタイア前の年収:800万円
現在の預貯金:200万円、リスク資産:0円
これまでの年金加入期間:厚生年金480カ月

■現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):23万5000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

配偶者の年金や収入:年金240万円、給与収入57万円(ともに年額)


■「ひと月の支出は約25万円」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「出費がその月により違うため」と語っています。

ひと月の支出は約「25万円」。基本的な生活費は年金で賄えているものの、特別な支出があると夫婦の年金だけでは「足りない月がある」と回答されています。

■「年金生活に不満はない」
年金で足りない支出については「貯蓄から引き出し」て賄っているとのこと。

投稿者自身は現在、仕事をしていない様子ですが、年金生活については「特に不満、不安はない」と言います。

■「自己破産しました」
現役時代の後悔については「小さな会社を47期やっていたが、後継者予定の息子が『このご時世では継げない』とのことだった」とあり、後継者問題があった様子。

結局は「銀行からも資金枠を縮小すると言われてやむなく、自己破産しました」と当時の悔しい思いを吐露します。

一方で年金生活の楽しみは「友人と会ってなじみのスナックで飲んだり、ゴルフしたり。妻とレンタカーで近隣をドライブすること」だそう。
人生を再スタートさせて前向きに日々を過ごされているようでした。

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