「食べ過ぎないように気を付けているのに体重が減らない……」という悩みは40~50代女性によく見られます。よくある原因の1つが、コンビニなどにある見た目はヘルシーな「隠れ高カロリー食品」を、知らずに選んでしまうことです。


コンビニは便利ですが、意外な高カロリー食品が1日の摂取カロリーをひそかに押し上げていることがあります。

■ダイエット中に選んではいけない! コンビニの「隠れ高カロリー」食品
40~50代になると基礎代謝が下がるため、若いころと同じ感覚で食品を選ぶと、簡単にカロリーオーバーしてしまいます。以下は、「ヘルシーに見えるのに実は高カロリー」の典型です。

1. 具だくさん系サンドイッチ
「パン2切れだから軽い」と思いがちですが、マヨネーズやソースが見えないところでカロリーを押し上げています。

特に危険なのは
・卵サンド(マヨ多め)
・ポテサラサンド
・カツサンド
・エビカツサンド
・コロッケサンド

2. 油そば・こってり系麺類
スープがない分ヘルシーに見えますが、油の量が多く、700~900kcalを超えることも珍しくありません。

油そば以外にも、カルボナーラなどのクリーム系パスタやガーリック焼きそばも、麺×油の組み合わせで高カロリーなので要注意。

3. カフェラテ・フラッペなどの甘いドリンク
カフェラテ、フラッペ、加糖ミルクティーなどのドリンクは「飲むだけ」で満足感が少ないのに、実は砂糖とミルクで200~350kcalあります。

飲み物はノーカウントになりがちですが、毎日飲むと脂肪として蓄積されやすいです。

4. ナッツ入りお菓子・チョコがけナッツ
ナッツは「ヘルシーな脂質」ですが、30gほどで180~250kcalあります。チョコがけやキャラメリゼ、フレーバー付きナッツは、砂糖と油でさらに高カロリーです。

美容や健康によさそうと考えて食べ過ぎてしまう人が多い食品です。


■食べたくなったらこっち! 太りたくない人におすすめの代替アイテム
「では何を選べばいいの?」という方へ、コンビニで買える代替アイテムをご紹介します。


1. サンドイッチが食べたいとき
・たんぱく質多めのサンドイッチ(ハム・チキン中心、卵控えめ)
・ブランパンや全粒粉使用のサンドイッチ

野菜多めで、マヨネーズ控えめの具材を選ぶのがポイントです。マヨネーズやソースが少なく、 たんぱく質がしっかり摂れるかをチェックしましょう。

2.こってり麺が食べたいとき
・そば(ざる・かけ)、春雨スープ、低脂質雑炊
・特に、鶏雑炊、梅ときのこの雑炊、野菜雑炊がおすすめ

鶏だし・和風だしベース、野菜・きのこ・卵など、脂質の少ない具材を使った「○○雑炊」「おかゆ」「和風リゾット」など。シンプルなもので300kcal前後に収まる商品を選びましょう。

3. 甘いドリンクが飲みたいとき
・無糖コーヒーにミルク少量
・無糖カフェラテ(微糖も避ける)

加糖ラテを毎日飲む人は、無糖+ミルクに変えるだけで1日100kcal以上カットできます。微糖でも思った以上に砂糖が多いので、避けたほうがよいでしょう。

4. ナッツやチョコが食べたいとき
・素焼きナッツを一握り(10~15粒)
・アーモンドチョコはダークチョコ1~2枚に置き換え
・甘いナッツバーは高カカオチョコ+素焼きナッツ少量に置き換え

■まとめとアドバイス
40~50代のダイエット停滞の原因は、「食べ過ぎているつもりがないのに高カロリーになっている」という「無自覚オーバーカロリー」がほとんどです。

コンビニは便利ですが、選び方1つでカロリーは大きく変わります。

・油の多い食品
・甘いドリンク
・マヨネーズやソースが多い商品

これらを毎日何となく選んでいないか、一度チェックしてみてください。

代替アイテムを上手に活用すれば、無理なくカロリーを抑え、ダイエット停滞をスムーズに抜け出すことができます。

「選び方を変えるだけで、体は変わる」今日からできることから試してみてくださいね。

▼岡田 明子プロフィール管理栄養士。
特別養護老人ホームや病院での栄養指導・給食管理に携わったのち、2014年に一般社団法人NS Laboを設立。個々の生活習慣に合わせた的確な指導に定評があり、食事サポート実績は延べ1万人に及ぶ。『朝だから効く!ダイエットジュース』(池田書店)など著書多数。
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