■Q. 一人で過ごすホリデーシーズンが毎年憂うつです。どうすればいいでしょうか?
Q. 「クリスマスや年末が近づくたびに、街がカップルで賑やかになり、周りの幸せそうな雰囲気に気持ちが沈んでしまいます。
恋人も予定もなく、このシーズンは一人で過ごすのが毎年つらいです。少しでも前向きに過ごすには、どうすればいいでしょうか?」

■A. 「すでに手にしている幸せ」に目を向けることが大切です
クリスマスや年末になると、街の賑やかな雰囲気に反して「自分だけが取り残されているような気持ち」になる方も少なくないようです。しかし、「恋人がいない」「好きな人がいない」といった「ないもの」にとらわれ過ぎるのはよくありません。実はすでに手にしている「今ある幸せ」まで見失ってしまいます。

少し視点を変えてみると、あなたの周りにも幸せはたくさんあるはずです。気心の知れた友人や、支えてくれる家族、のんびり過ごせる休日、美味しいごはん。そうした日常の中に、心を満たす小さな喜びがきっとあるのではないでしょうか?

幸せは追いかけるものではなく、「味わうもの」。ちょっとした幸せを感じられる人でいれば、同じように温かな心を持つ人たちが自然と集まり、心の輪が広がっていくものです。

もし1人の時間がたっぷりとあるなら、この1年をゆっくり振り返ってみましょう。クリスマスであれば教会のミサに参加して静かに感謝の気持ちを捧げたり、家族や友人に「ありがとう」と伝えたりするのも素敵です。周りの雰囲気に飲まれずに、自分軸での幸せをぜひ味わってみてください。

▼大美賀 直子プロフィール公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持つメンタルケア・コンサルタント。
ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。カウンセラー、コラムニスト、セミナー講師として活動しながら、現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法について幅広く情報発信を行っている。
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