大晦日にやってはいけない、昔ながらの言い伝えを知っていますか? 代表的な「大晦日のタブー」には、年末恒例の大掃除に関するものも存在します。

■Q. 大晦日に大掃除をしてはいけないって本当ですか?
「大晦日に一年の汚れを落とす大掃除をしようと思っていますが、『やってはいけない』という話を聞きました。
本当でしょうか?」

■A. 大晦日の大掃除は基本的に避けましょう
古くからの言い伝えでは、大晦日に大掃除をすることは避けるべきタブーの1つとされています。その理由は、元日に福を持って家を訪れる「年神様(としがみさま)」を、掃除によって追い払ってしまう行為だと考えられているためです。

本来、お正月の準備は12月13日の「正月の事始め」を境に「すす払い」から始めるのが習わしで、年神様をお迎えするために家中を清める信仰的な行事でした。現代では大掃除を兼ねて年末に行うのが一般的ですが、遅くとも年神様をお迎えする大晦日の前までに済ませておくのが望ましいのです。

もし大晦日にどうしても掃除をする必要がある場合は、軽くささっと、早めに済ませておくようにしましょう。年神様を追い払うことのないよう、早めに切り上げることが肝心です。
編集部おすすめ