結婚式などの慶事に「新札」を用意するのは広く知られたことですが、お年玉も新札でないといけないのか……気になる人もいるようです。新札が用意できないまま年末を迎えてしまった時の対処法とあわせてご紹介します。


■Q. お年玉用の「新札」がないので「ピン札」でもいいですか?
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「お年玉は新札を用意したほうがよいと聞きましたが、手元に新札がありません。しわのない、きれいなピン札でもマナー違反にはなりませんか?」
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■A. 新札がない場合は「ピン札」を用いるとよいでしょう
お正月は新年を迎える慶事にあたります。また、お年玉はもともと、年神様からいただく「御年魂(おとしだま)」に由来する神聖なものでした。

結婚祝いなどと同じように、あらかじめわかっていることなので、事前にお年玉用の新札を用意して祝いの心を表すのがマナーとされています。

続いて「新札」と「ピン札」の明確な違いについてもご紹介しましょう。

・新札:発行されてから「未使用の紙幣」
・ピン札:使用されていても「しわや折り目のないきれいな紙幣」

新札とピン札は、見た目では区別がつかないことが多いものです。もしも新札が手元にない場合に、ピン札を用いたとしても失礼にはあたりません。

ただし、しわくちゃでよれていたり、変色や痛みが激しい紙幣はできるだけ避けましょう。やむを得ずきれいな紙幣を用意できなかった場合は、「手持ちの紙幣で失礼します」などとひと言添えて渡すといいでしょう。
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