カスハラとは、カスタマーハラスメントのことを指します。

「お客様は神様です」という言葉もありますが、現代はお客様とお店の人は対等な立場にあるという考えが主流です。


憂さ晴らしを目的としてカスハラを行う人もおり、お店の人に過剰なクレームを入れたり、謝罪の様子を撮影・公開したりと、行き過ぎた行為が問題になることも少なくありません。

しかし、カスハラは相手を傷つける行為でしかなく、そこで得られる利益は一時的なものに過ぎません。それ以上に、お金持ち体質へ近づくチャンスを失ってしまう可能性があることを知っておく必要があります。


■カスハラをすると「得をする」って本当?
カスハラにはさまざまな形があります。

お店で難癖をつけて優越感に浸る、料金を割引させる、いわゆる「タダ飯」を狙う、過剰なサービスを要求するなど、その内容は多岐にわたります。

実際に、料金が無料になったり割引を受けられたりすると、「得をした」と感じる人もいるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。

カスハラによって得られるものは、一時的な優越感や、お店側がその場を穏便に収めたいという思いから対応しているサービスです。言い換えれば、脅しに近い状況で提供されたものでもあります。

必要以上にクレームをつければ、相手の中に不満や恨みの感情が残り、その結果、自分の運気を下げてしまうことにもつながります。一時的に得をしたからといって、お金持ち体質に近づけるわけではありません。


■お店側が間違っている時には、正々堂々と意見を伝える
一方で、「カスハラと思われたくないから」と、お店側の不手際や明らかな間違いがあっても、何も言わずに我慢してしまう人もいます。


しかし、これも実は運気を下げてしまう行為です。間違っていることや不手際があった場合には、その事実をきちんと伝えることが大切です。

何も言わずに流してしまうと、本来受けられるはずだったサービスや正当な対応を逃してしまうことになり、結果的に自分が損をすることになります。

正当な理由を伝えたうえで得られるサービスや割引であれば、運気が下がることはありません。


■お店側と顧客は対等な立場にある
カスハラはもちろんNGですが、必要以上に遠慮することもNGです。

大切なのは、「正しいことを、正しい形で伝える」姿勢を持つことです。

お客さまの方が偉いと勘違いしてしまう人もいますが、お店側と顧客は本来、対等な立場にあります。

「お金持ち体質になるには?」と考えると難しく感じてしまうかもしれませんが、相手の立場を尊重し、正々堂々とした態度で接することが、結果的にお金持ち体質に近づく一歩になります。

憂さ晴らし目的のカスハラはもってのほかですし、目先の損得だけで行動しても、本当の意味でお金持ち体質になることはできません。この点は、しっかり心にとどめておきたいですね。

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)
金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。
金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
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