相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。


実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、栃木県在住66歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:66歳男性
同居家族構成:本人、妻(70歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:栃木県
リタイア前の職業:パート・アルバイト
リタイア前の年収:250万円
現在の現預金:700万円、リスク資産:0円
これまでの年金加入期間:国民年金398カ月、厚生年金102カ月

■現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万4000円
老齢厚生年金(厚生年金):1万9000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険100万円(年額)

年金以外の収入:給与収入16万円

配偶者の年金や収入:年金72万円(年額)

支出:20万円

■「75歳までは働けるのでそれまで1500万円は貯まるはず」
現在、預貯金およそ700万円を保有しているという投稿者。

自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。

その理由として「もともと家族企業の2代目ですから、厚生年金という考えがありませんでした。(掛け捨て型の)保険も28歳で全てやめ、その分を将来の個人年金保険として積み立てました。60歳から毎年100万円程度の個人年金保険をそのまま貯蓄しています。75歳くらいまでは今の感じで働けると思っているので、何もなければそれまでに1500万円以上は貯まっているはず」と語っています。

■「働けなくなるまでに1000万円あればいいのでは」
現役時代、老後資金について具体的な目標を持って備えてきたわけではなかったそう。

ただ、「ヘルパー2級、大型二種免許、工事担任者AI2種、危険物乙4、二級ボイラー技士、第二種電気工事士、フォークリフト等、さまざまな仕事に就きながら資格を取りました」とあり、「とにかく自分にかなり投資」してスキルアップを図ってきたと言います。

現在も資格を生かして「介護タクシーの運転手として週4~5日」働いているそうですが、老後資金は働けなくなるまでに「1000万円」程度あればいいのでは、と感じているそう。


「まだ、年金や貯蓄だけの生活をしたことがないのでどれくらい必要かは分かりません。ただ、働ける体と知識があれば、いつまでも働いていそうな気がします。ある意味、リタイアはないと思っています」と投稿者。

また「個人年金保険が想定していた金額でもらえる」ことも安心材料になっている様子。「生涯にわたってもらえる訳ではありませんが、老後のために備えてよかった」とあります。

■「お金よりも大切なのは自分自身の満足度」
今の生活については「満足している」と投稿者。

「仕事のできる体と、知識を身につけられる充実した仕事をしているので、やりがいを感じながら毎日を送っています。大切なのは自分自身の満足度で、お金は妻を養うために必要というだけ。親の介護も終わっているので、いかに自分らしく過ごしていくかということを毎日考えています」と語ります。

最後に、老後資金に不安を抱えている現役世代には「確かにお金があれば安心かもしれません、でもそれ以上に健康ややりがいある人生を考えてみることをおすすめします」とアドバイスされていました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
編集部おすすめ