自分の誕生日、年末年始、年度替わり。こうした節目は、本来なら暮らしやお金の使い方を立ち止まって見直す絶好のタイミングです。ところが、「忙しいから」「また今度でいいか」と流してしまう人が多いのです。
この「なんとなく先送り」の積み重ねが、気付かないうちに家計を停滞させ、「一生貧乏」につながっていくことがあります。今回は、節目を活かせないことがなぜお金に影響するのかを整理してみましょう。
■節目を単なる「イベント」で終わらせてしまう
一生貧乏になりやすい人は、誕生日や年の切り替わりといった節目を、単なる「消費の日」として扱いがちです。
・誕生日は「ご褒美」の外食や衝動買いだけで満足して終わる
・年末年始はダラダラと過ごし、家計も生活も振り返らない
・節目は「忙しいから」と、全て通常運転でやり過ごす
一見、大きな問題はないように見えます。しかし共通しているのは、自分の生活やお金を見直す時間を意識的に持とうとしていない点です。せっかくの改善のチャンスが、ただのイベントとして「消えている」状態といえます。
■振り返りがないと、家計が「惰性」で進んでしまう
節目を使えない最大の問題は、暮らしが改善されないまま続いてしまうことです。お金が貯まる人は、年に数回でも「立ち止まるタイミング」を大切にしています。
・この1年、何にお金を使ったか
・満足度が高かった支出、後悔した支出は何か
・来年はどこを改善したいか
こうした小さな棚卸しが、支出の精度を上げていきます。
人生の節目で一度立ち止まるからこそ、お金の使い方のクセに気付き、家計の流れを少しずつ修正できるのです。
■たった10分、未来の自分のために時間を使う
難しいことをする必要はありません。節目に、たった10分でもいいので「自分のための時間」を持つことが大切です。
・誕生日に、この1年のお金の使い方を軽く振り返る
・年末に「1年間の出費」を振り返る
・年始に「これだけは整える」というテーマを掲げる
ご褒美を買うのもすてきなことですが、そこに「来年の自分が少し楽になる選択」を1つ加えてみてください。それだけで節目は、単なる消費の日から、人生と家計のメンテナンス日に変わります。
一生貧乏かどうかを分けるのは、節目をただの通過点にするか、立て直しのチャンスにするか。その小さな違いが、長い時間をかけて資産の大きな差になっていくのです。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。
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