しかし、収入の構造が根本から変わるにもかかわらず、家計の作り替えができていないと、生活はじわじわと、しかし確実に苦しくなっていきます。では、なぜこのズレが怖いのか見ていきましょう。
■家計の「全体像」を見ないまま定年を迎えると、どうなるの?
老後破産のリスクが高いのは、老後の生活の収支を正確に把握しないまま生活を続ける人です。現役時代は給与収入があるため、細かな管理をしなくても「なんとなく回る」状態になりがち。その感覚をリセットできないまま老後に入ると以下のような状態になりがちです。
・毎月の正確な生活費を把握していない
・「ぜいたくをしていないから大丈夫」と呑気に過ごす
・赤字が出ても「貯蓄を取り崩せばいい」と楽観視している
このような意識だと「まだ余裕がある」という楽観が勝ち、家計の細かなズレを見逃してしまいがちです。気付かないうちに毎月の赤字が常態化し、貯蓄で補てんする生活が続いていることも珍しくありません。
■生活のダウンサイジングができないまま老後に突入!
現役時代の感覚のままの家計だと、収入減に合わせた「生活のダウンサイジング」ができていません。その結果、以下のような支出が見落とされてしまいます。
・固定費を放置している
住居費、保険料、車関連費などを現役時代の契約のまま維持してしまう。
・今までの生活水準を維持している
食費や趣味、交際費を、収入が多かった頃と同じペースで使い続ける。
・特別支出を無視している
医療費や介護費、住宅の修繕・リフォームなどを予算に組み込んでいない。
こうした状態では、毎月の赤字を「とりあえず貯蓄で補う」生活になりがちです。しかし、この場当たり的な補てんを続けていると、資産は想像以上のスピードで減っていきます。
■安心を買うために「家計を再設計」しよう
老後破産を防ぐために必要なのは、現実を直視して老後生活を再設計するプロセスです。まずは以下の3ステップを、できるだけ早めに行いましょう!
【第1ステップ】
年金の「手取り額」を正確に知る。額面ではなく、税金や保険料を引いた「実際に使える金額」を把握する。
【第2ステップ】
年金収入で回る「標準的な生活費」を決める。まずは年金だけで暮らすための予算を試算し、不足分をどう補うか(働く、または計画的に取り崩す)を明確にする。
【第3ステップ】
固定費を「攻め」の姿勢で削る。今の生活に本当に必要なものだけを残し、家計をスリム化する。
老後は少なくなる収入に合わせた暮らしへと、早めに、そして潔く切り替えることが大事です。その潔さこそが、老後破産を遠ざけ、心穏やかなセカンドライフを送るための防衛策となるでしょう。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。
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