「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」で2026年の色に選ばれたのは「クラウドダンサー」。冷たすぎず温かさもある、雲のようにふんわりとした微妙なバランスの白は、創造性・リセット・静寂を象徴する色。


喧噪(けんそう)の多い現代社会における静けさ・落ち着き・余白の象徴として位置付けられています。

トレンドカラーに強いインパクトを期待していた人には不評ですが、ミニマリズムや洗練されたデザインを好むデザイナーや消費者には好評です。

希望に満ちた明るく鮮やかなトレンドカラーが信用されなくなった今、どんな色とも合わせやすい白は、多様化するトレンドに対応する色という見方もできるでしょう。

今回は、「クラウドダンサー」のような白を取り入れたコーディネートを見ていきましょう。

■ホワイト・オン・ホワイト
2026年の色「クラウドダンサー」、おすすめコーディネートや色づかいのコツは?
出典:WEAR

白系のアイテムだけで全身をまとめる「ホワイト・オン・ホワイト」は、素材・トーン・質感の違いで奥行きを出すのが最大のポイント。清潔・洗練・静かなラグジュアリー・ミニマル・知的といった印象を作るには、最適のコーディネートです。

この写真は、フォックスウール混のニットとツータックパンツを白でそろえたホワイト・オン・ホワイトのコーディネート。

白のトーンをずらし素材ミックスで表情をつけると、立体感が出て白の単調さを打ち消します。ブラウンのバッグやレオパード柄のミュールで影となる色を取り入れ、引き締まった印象に。

■ホワイト・オン・パステル
2026年の色「クラウドダンサー」、おすすめコーディネートや色づかいのコツは?
出典:WEAR

パステルカラーやニュートラルトーンは白と相性抜群です。ホワイト・オン・ホワイトよりもやわらかく、親しみやすいのが特徴で、微妙な色合いの変化がニュアンス豊かで心地よく、控えめな印象に。

白のボトムスにパステルカラーのトップスを合わせると、顔まわりが優しくなります。
白のトップスにパステルカラーのボトムスを合わせると、甘くなりすぎないので、大人向きのコーディネートに。

この写真は、白のガウチョパンツとパステルイエローのリブニットに、サンドベージュのロングダウンを羽織ったスタイル。

白の清潔感に、淡い感情を添えるコーディネート。きちんとしているのに、近寄りやすい印象になっています。淡いブラウンのバッグとブーツを取り入れて、引き締まった印象に。

■ホワイト・オン・ブルー
2026年の色「クラウドダンサー」、おすすめコーディネートや色づかいのコツは?
出典:WEAR

「ホワイト・オン・ブルー」は、ブルー系をベースに、白を重ねて明度と清潔感を加えるコーディネートのこと。ホワイトが光、ブルーが空気になる配色で、知的さ・涼感・信頼感が強く出ます。

スカイブルーのような明るく軽やかなブルーは、春夏向き。ネイビーのような深く大人っぽいブルーは、秋冬向き。ロイヤルブルーのような定番のブルーは、通勤スタイルにぴったりです。

この写真は、白のシャツにパープリッシュなブルーニットをレイヤードし、袖と裾を見せたコーディネート。パンツ、バッグ、パンプスをブラック系でそろえ、すらりと引き締まった印象に。


甘さを抑えたい大人の女性には、特に使いやすい組み合わせです。

■ホワイト・オン・ナチュラル
2026年の色「クラウドダンサー」、おすすめコーディネートや色づかいのコツは?
出典:WEAR

白は、柔らかな色合いのベールに包まれたパレットに優雅に溶け込み、自然な色のコントラストを生み出します。

白をベースに明るくナチュラルなくすみ色を重ねると、白の清潔感にナチュラルカラーの温度や安心感が加わり、力が抜けているのにだらしなく見えないコーディネートが完成します。

この写真は、ホワイト系チェック柄シャツにホワイト系パーカーを重ねたコーディネート。この配色は、テカリが強い素材や甘さのあるシルエットはNG。ナチュラルな素材とマニッシュなシルエットがおすすめです。

スカートとローファーを黒でそろえてシルエットを引き締め、ブラウンのバッグを差し色にしています。

クラウドダンサーは視線を集め、しかも主張しすぎず主役になる色。清潔感や信頼を与える色であり、コーディネートに抜け感を取り入れてくれます。

今回、ご紹介したコーディネートを参考に、皆さんも2026年の色「クラウドダンサー」を取り入れてみませんか?

▼松本 英恵プロフィールカラーコンサルタント歴20年。パーソナルカラー、カラーマーケティング、色彩心理、カラーセラピー、ラッキーカラー(色占い)などの知見を活用し、カラー監修を行う。執筆、メディア出演、講演、企業研修の講師など幅広く活動。
近著に『人を動かす「色」の科学』。
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