■Q. 乾燥肌で脛のガサガサがひどいです。保湿以外におすすめのケア方法はありますか?
Q. 「ひどい乾燥肌で、毎年冬になると、脛の部分の肌がガサガサになります。
毎晩保湿クリームを塗ってもなかなか改善しないのですが、他にしたほうがよいことはありますか? ガサガサがひどいこと以外は特に困っていないのですが、病院に行くべきでしょうか?」

■A. 皮膚疾患の可能性もあります。保湿だけでは改善が難しいので皮膚科受診を
冬は肌が乾燥しやすくなるため保湿は大切ですが、それだけで十分とは限りません。ひどい乾燥肌で、「脛の部分がガサガサになる」とのことですが、保湿を続けても改善が見られない場合、「尋常性魚鱗癬(じんじょうせいぎょりんせん)」という皮膚疾患の可能性もあります。

尋常性魚鱗癬は、ただの乾燥肌ではありません。皮膚のバリア機能を担う「フィラグリン」という遺伝子の異常によって起こる病気です。親から子へ50%の確率で遺伝するとされています。特に脛の部分にうろこ状の乾燥が見られるのが特徴です。夏は目立たなくなるかもしれませんが、冬になると症状が強くなることが多いです。

残念ながら、この病気は完治しません。しかし年齢とともに、徐々に症状が軽くなる傾向があります。日常的な対策法としては、尿素やサリチル酸、セラミドを含む保湿剤を毎日塗るのがおすすめです。症状をやわらげられます。
質問者の方はガサガサ以外の困りごとはないようですが、もしかゆみや湿疹を伴う場合は、ステロイドの外用薬が必要になることもあります。

まずは、ただの乾燥なのか、適切な治療が必要な皮膚疾患なのか、正しく見分けることが大切です。一度早めに皮膚科を受診し、適切な診断を受けた上で、正しいケアを行ってください。

▼野田 真史プロフィール日米での経験豊富な皮膚科専門医。東京大学医学部を卒業後、皮膚科診療を行う。東京大学大学院医学系研究科卒業(医学博士)。ニューヨーク州医師免許を取得し、2014年からニューヨークのロックフェラー大学皮膚科で診療、研究。2016年東京大学医学部附属病院皮膚科助教。2018年7月1日、池袋駅前のだ皮膚科を開業。
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