老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、支払った厚生年金保険料が年金の振込額に反映されるタイミングについてです。

■Q:67歳で働いています。厚生年金保険料を払い始めましたが、年金の振込額に反映されるのはいつですか?
「67歳で働いています。先月から厚生年金保険料を払っていますが、それが年金の振込額に反映されるのはいつになるのでしょうか?」(匿名希望)

■A:65歳以降に納めた厚生年金保険料は「在職定時改定」で年1回まとめて反映されます。前年9月~当年8月までの加入分が10月分から老齢厚生年金に反映され、実際の振込は12月(10月・11月分)からです
厚生年金に加入できるのは原則として70歳までです。65歳以降も厚生年金に加入して働き、保険料を納めた期間は、将来の老齢厚生年金(報酬比例部分)の計算に追加されるため、年金額が増える可能性があります。

ただし、65歳以降の増額分は、納めた翌月にすぐ反映される仕組みではありません。65歳以上70歳未満で、老齢厚生年金を受け取りながら厚生年金に加入している人については、毎年9月1日を基準日として、前年9月から当年8月までの厚生年金加入期間(とその間の標準報酬など)をまとめて反映し、老齢厚生年金額を見直します。これを「在職定時改定」といいます。

この見直しは10月分の老齢厚生年金から反映されますが、年金は原則として2カ月分がまとめて後払いで振り込まれるため、増額が実際の振込額として見えやすくなるのは、12月の振込(10月・11月分)からになります。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。
相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
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