■Q. 冬は寝ても寝ても眠いです。「うつ病の可能性がある」って本当ですか?
Q. 「冬になると眠気が強く、夜しっかり眠っているはずなのに日中の眠気が取れません。
気分も落ち込みがちで、ストレスからか過食気味になり12月から2kg太りました。何より困るのは、異常に眠いことです。同僚に『うつ病ではないか』と言われたのですが、うつ病の可能性もあるのでしょうか? よい対策法があれば知りたいです」

■A. 「冬季うつ病」の可能性は否定できません。サインを見過ごさないようにしましょう
寒い季節に起こる「いくら寝ても眠い」「気分が落ち込む」「食欲が増えて太る」といった変化は、季節性のうつ病の一種である「冬季うつ病」のサインの可能性があります。

冬季うつ病は、秋から冬にかけて発症し、春になると自然に改善するという特徴がある病気です。一般的なうつ病と同じように、気分の落ち込みや意欲の低下、疲れやすさなどが見られますが、冬季うつ病では特に「睡眠時間の増加」と「食欲の増加」が目立ちます。特に甘いものや炭水化物を欲しやすく、体重が増える傾向にあります。

冬季うつ病の原因と考えられているのは「日照時間の減少」です。冬になると日光を浴びる時間が短くなり、生体リズムが乱れやすくなります。実際、冬季うつ病の人は体温やホルモン分泌のタイミングがずれており、眠気や気分の不調を引き起こしやすい状態にあります。

治療方法として主に用いられるのは「高照度光療法」です。専用の照明器具を使い、毎朝1~2時間明るい光を浴びることで、生体リズムが整い、症状の改善が期待できます。
冬に強い眠気が続く方は、一度病院へ相談してみるとよいでしょう。

▼坪田 聡プロフィール日本を睡眠先進国にするため、正しい快眠習慣の普及に努める専門医。日本医師会、日本睡眠学会、日本コーチ協会所属。医師とビジネス・コーチという2つの仕事を活かし、医学・生理学と行動計画の両面から睡眠の質の向上に役立つ情報を発信している。
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