元本割れのリスクを避けたい人にとって、預金と並んで検討されるのが「個人向け国債」です。金利の上昇を受けて注目度が高まっていますが、実際にどれくらいの人が保有しているのでしょうか。


今回、All About マネー編集部では全国の男女500人を対象に、お金についてのアンケート調査を実施しました。この記事では、個人向け国債の利用状況に関する結果と、最新の金利水準についても紹介します。

■個人向け国債の購入経験がある人は10人に1人
定期預金と並んで、元本保証がある「個人向け国債」。安全な資産の置き場所としても知られていますが、実際に購入したことがある人はまだ少数派のようです。

個人向け国債の購入経験について尋ねたところ、次のような結果となりました。

・購入したことがない:89.0%
・購入したことがある:11.0%(現在保有:5.4%/現在は非保有:5.6%)

「購入したことがある」と答えた人は、現在保有している人と過去に保有していた人を合わせても11%にとどまりました。

「どこで買えるのかわからない」「手続きが難しそう」といった理由で、検討の土台に乗っていないケースも多いかもしれません。身近な定期預金などと比較すると、個人向け国債を実際に購入している人は依然として少数派であることが分かります。

■固定3年・固定5年・変動10年どれが選ばれている?
実際に購入したことがある人に「どの種類を選んだか(複数回答)」を聞くと、回答数に大きな偏りは見られませんでした。

・固定金利型3年:20票
・変動金利型10年:19票
・固定金利型5年:17票

半年ごとに適用利率が変わる「変動10年」と、満期まで利率が変わらない「固定3年」「固定5年」。それぞれの運用期間や「金利の変化に対応したいかどうか」といった目的に合わせ、自身の資金計画に納得のいくものが選ばれているようです。

■個人向け国債の金利水準は着実に上昇
利用者がまだ少数にとどまる一方で、無視できないのが「利回りの変化」です。


財務省が発表している最新(2026年1月募集分)の条件を見ると、数年前と比較して金利水準は着実に切り上がっています。

・固定金利型3年:約1.30%(税引後 約1.04%)
・固定金利型5年:約1.59%(税引後 約1.27%)
・変動金利型10年:約1.39%(税引後 約1.11%)

一時期の超低金利時代には「最低利率の0.05%」が続いていたことを考えると、現在は貯蓄の預け先として十分に検討の土台に乗る水準と言えるのではないでしょうか。

一般的に、期間が長いものや金利変動リスクがある金融商品ほど、利回りは高くなる傾向がありますが、現在は市場環境の影響で、期間やタイプによる金利差が縮まったり、一部で利回りが逆転したりする現象も見られます。

今回の調査で「購入経験なし」と答えた約9割の人にとっても、改めてその価値を再確認する時期にきているのかもしれません。

<調査概要>
お金に関するアンケート(定期預金や国債など)
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2025年12月26日~27日
調査対象:全国10~70代の男女500人
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