退職金という大きな資金を手にしたとき「結局、どこに預けるのが一番得なのか?」という点が思い浮かぶのではないでしょうか。2026年現在、金利の状況が大きく変化しており、預け先1つで受け取れる利息に目に見える差が開くようになりました。


そこで今回は、圧倒的な安心感を誇る「ゆうちょ銀行」と、高金利を掲げる「ネット銀行」をピックアップします。1000万円を1年間預けた場合、手元に残る利息(税引き後)は具体的にいくらになるのか、比較してみましょう。

■安心感と利便性の「ゆうちょ銀行」の定期預金に1000万円を1年間預けた場合の利息は?
ゆうちょ銀行は、退職後の生活を支える「お財布」として最も身近な存在です。最大の魅力は、その圧倒的なネットワーク。全国のどこにでも店舗とATMがあります。

また、ゆうちょ銀行内のATMなら曜日や時間を問わず手数料無料なので、生活口座として安定感は抜群です。1000万円を1年間預けた場合の利息は2万1914円です。

・金利:0.275%(2026年1月時点)
・預入期間:1年
・預入金額:1000円以上(1000円単位)
・税引き後の受取利息:2万1914円

参照:金利一覧-ゆうちょ銀行

■「増やす」を重視!注目のネット銀行・高金利プラン
ゆうちょ銀行の利便性は捨てがたいものですが、まとまった退職金を「運用」の視点で見るなら、ネット銀行の金利は魅力的です。2026年に入り、各行が金利を引き上げる中で、特に注目の2つのプランをご紹介します。

●あおぞら銀行BANK口座「BANK The 定期」
あおぞら銀行BANK口座は、有人店舗を持たない代わりに高金利を実現しているサービスです。1000万円を1年間預けた場合の利息は7万1716円です。

・金利:0.9%(2026年1月時点)
・預入期間:1年
・預入金額:50万円以上(1円単位)
・税引き後の受取利息:7万1716円

参照:あおぞら銀行「円定期預金」

●オリックス銀行「eダイレクト定期預金 優遇金利プログラム」
新たに口座を開設する「新規顧客」への手厚い優遇が特徴です。
1000万円を1年間預けた場合の利息は9万5622円です。

・金利:1.2%(2026年1月時点)
・預入期間:1年
・預入金額:100万円以上1000万円以下(1円単位)
・税引き後の受取利息:9万5622円
・条件:新規口座開設者限定(開設から翌々月末まで)

参照:オリックス銀行「定期預金」

ゆうちょ銀行と、ネット銀行の利息を比較すると、その差は最大約7万4000円にもなります。増やすことを重視する方は、有力な選択肢となりそうです。

■預金が1000万円を超えたら「口座を分けるべき?」
1000万円という大きなお金、中には「1つの銀行に預けても大丈夫なのだろうか?」と疑問に思う方もいるでしょう。この「1000万円」という数字は、預金者なら知っておきたい重要な金額です。

日本の預金保険制度(ペイオフ)では、金融機関が破綻した場合、1つの金融機関につき、預金者1人当たり「元本1000万円とその利息まで」保護される仕組みがあります。

この場合、同じ銀行内で「普通預金」と「定期預金」を分けていても、これらは合算(名寄せ)して判定されます。つまり、万が一の際に「元本1000万円を超える分」については、その銀行の財産状況によっては全額戻ってこない可能性があるというルールです。


■どのように管理するかは自分次第
「500万円ぐらいずつに分散させる」のも1つの考え方ですし、「管理が煩雑になるのを避けて1箇所にまとめておく」のも1つの選択です。

大きなお金を預ける際の判断材料として、この「1000万円」というラインを頭の片隅に置いておくと、より納得感のある選択ができるでしょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。
3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
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