「地方銀行」と聞くと、その地域に住んでいる人だけが使うものというイメージがあるかもしれません。しかし最近では、インターネット専用の支店を設ける地方銀行が増えており、全国どこからでも、預け入れができるようになっています。


今回は、好条件の金利を打ち出している「地方銀行」と、圧倒的な安心感を誇る「ゆうちょ銀行」を比較します。50万円を1年間預けたとき、受け取れる利息にどれほどの違いが出るのか、その差を見ていきましょう。

■地方銀行とゆうちょ銀行の違いは?
同じ金融機関でも、その役割や得意分野にははっきりとした違いがあります。

▼地方銀行の特徴地方銀行とは、各都道府県に本店を置き、その地域を拠点に営業する銀行のことです。地域内での店舗やATMの充実ぶりは圧倒的で、地元企業との結びつきも強く、住宅ローンをはじめとした暮らしの相談に親身に乗ってくれる「地域密着の安心感」が最大の魅力といえます。

一方で、拠点を置くエリアを一歩外に出ると、窓口が極端に少なくなったり、ATMの利用手数料がかさんだりと、メイン口座としての利便性が落ちます。

しかし最近では、「インターネット支店」を開設している場合もあり、そこでは新規顧客獲得を目的として、思い切った高金利キャンペーンを提示することが珍しくありません。

▼ゆうちょ銀行の特徴ゆうちょ銀行は、全国津々浦々のネットワークが最大の武器です。山間部や離島でも変わらぬサービスを受けられる公共の安心感があります。定期貯金などの金利は全体的に控えめな設定です。

■地方銀行とゆうちょ銀行、50万円を1年間預けた場合の利息の違いは?
まずは、金利が高く、ネットでも利用できる地方銀行を2つご紹介します。

▼静岡銀行 しずぎんインターネット支店 「ウェルカム定期預金」新規に口座を開設した方向けに、とても高い金利を設定しています。


・キャンペーン期間:2026年1月13日(火)~2026年3月31日(火)
・金利:1.15%(2026年2月19日現在)
・預入期間:1年
・預入金額:10万円以上2000万円以下(1円単位)
・条件:はじめて取引する方で、口座開設日から翌々月の月末日までに預け入れ
3カ月ごとに150億円の募集上限となっており、募集金額に達し次第終了となります。

・50万円を1年間預けた場合の税引き後の受取利息:約4583円

参照:静岡銀行「ウェルカム定期預金」

▼香川銀行 セルフうどん支店 「超金利トッピング定期預金」ユニークな支店名ですが、100万円までのプランを提供しています。

・金利:1.1%(2026年2月19日現在)
・預入期間:1年
・預入金額:10万円以上100万円まで(1円単位)
・条件:セルフうどん支店のセルフ総合口座を持っている個人の方

・50万円を1年間預けた場合の税引き後の受取利息:約4383円

参照:香川銀行「超金利トッピング定期預金」

▼ゆうちょ銀行 「定期貯金」・金利:0.4%(2026年2月19日現在)
・預入期間:1年
・預入金額:1000円以上(1000円単位)

・50万円を1年間預けた場合の税引き後の受取利息:約1594円

参照:金利一覧 ゆうちょ銀行

比較の結果、50万円を1年間預けた場合の利息の差は、最大で3000円ほどになりました。

この金額をどう捉えるかは人それぞれですが、50万円という金額を1年間置いておくだけで、例えば、動画配信サービスの数カ月分、もしくは普段使う日用品をワンランク上のものに新調することもできそうです。そんな「ささやかな楽しみ」を期待しながら過ごすのも楽しいもの。

インターネット支店を活用すれば、住んでいる場所に関係なく、全国の地方銀行が提供する好条件なキャンペーンの恩恵を受けることが可能です。安心のゆうちょ銀行をメインにしつつも、少し視野を広げて、実利の大きい地方銀行の定期預金を活用することを検討してみるのも、賢い資産管理の一歩といえるでしょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
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