■Q. 「第一類医薬品は副作用が強く危険なので、飲まない方がいい」って、本当ですか?
Q. 「市販薬を買うとき、『第一類医薬品は副作用が強い』と聞きました。知人は、副作用が強い薬は体への負担が大きいから危ないと言っています。
何とか我慢できる症状なら、なるべく飲まない方がいいのでしょうか?」

■A. リスクの高さは「注意が必要」という意味です。過度に恐れる必要はありません
第一類医薬品は、副作用のリスクが「高い」と分類されていますが、これは「必ず強い副作用が出る」ということではありません。「安全性において特に注意を要する」という意味です。例えば、以前は医師の処方箋が必要だった「スイッチOTC医薬品」などがここに含まれます。

第一類医薬品には、他の分類である第二類医薬品や第三類医薬品の薬に比べて、高い効果が期待できるものが多いです。つらい症状を早期に改善したいときに、非常に有効な選択肢となります。また、第一類医薬品は必ず薬剤師が対面または書面で情報提供を行うことが法律で義務付けられています。購入時に自分の体質や持病との相性を確認してもらえるため、自己判断のみで選ぶ市販薬よりも、むしろ安心して使用できる側面もあります。

一方で、リスクが比較的「穏やか」とされる第三類医薬品であっても、副作用が全くないわけではありません。どの医薬品であっても、正しい用法・用量を守ることが最も重要です。

大切なのは「副作用が怖いから避ける」のではなく、専門家である薬剤師に相談し、自分の症状や体質に最適な薬を選ぶことです。その上で、指示された服用ルールを厳守すれば、第一類医薬品は健康管理の強い味方になってくれます。


▼吉田 健吾プロフィール大正8年創業の漢方専門薬局を経営する管理薬剤師。城西大学薬学部卒業後に薬剤師免許を取得し、早稲田大学人間科学部医療人類学教室で医療と文化の関係性を学ぶ。一般社団法人・女性とこどもの漢方学術院理事長。漢方薬はもちろん、医療用医薬品、一般用医薬品(OTC薬)の解説から、医療制度や賢い医療機関へのかかり方まで、多くの人の健康に役立つ幅広い情報発信を行っている。
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