そこで今回は、100万円を10年間運用する場合の利息を、定期預金と個人向け国債(変動10年/固定5年)で比較してみました。
それぞれの金利や利息の受け取り方の違いにも注目しながら、じっくり見ていきましょう。
■100万円を10年間預けるなら、どの定期預金がおトク?
定期預金は、中途解約をしない限り、原則として満期まで引き出しできませんが、普通預金と比べて金利が高めに設定されているのが特徴です。
では、具体的にどれくらいの金利が設定されているのでしょうか。10年ものの定期預金で、金利の高い銀行を5行ご紹介します(金利は2026年2月5日時点)。
▼①SBJ銀行・商品名:100万円上限定期預金<ミリオくん10>
・金利:1.35%
・預入期間:10年
・預入金額:1円以上100万円以下(1円単位)
※1人1口座のみで、一括預入限定。
▼②ソニー銀行・商品名:円定期預金
・金利:1.00%
・預入期間:10年
・預入金額:1000円以上(1円単位)
▼③三菱UFJ銀行・商品名:スーパー定期
・金利:0.90%
・預入期間:10年
・預入金額:1円以上300万円未満(1円単位)
▼④三井住友銀行・商品名:スーパー定期
・金利:0.90%
・預入期間:10年
・預入金額:1円以上300万円未満(1円単位)
▼⑤みずほ銀行・商品名:スーパー定期
・金利:0.90%
・預入期間:10年
・預入金額:1円以上(1円単位)
■金利1.35%の定期預金に100万円を10年預けたら、利息はいくら?
では、これらの定期預金の中で最も高い金利を使って、利息を試算してみましょう。金利1.35%・10年満期の定期預金(単利型)に、100万円を預け入れると10年後に受け取れる利息は次の通りです。
100万円×0.0135×10=13万5000円(税引き前)
10年間で13万5000円、税引き後(20.315%控除)ではおよそ10万7580円の利息を受け取れます。
なお、定期預金は商品によって単利と複利があり、利息の計算方法が異なります。この商品は単利型で当初の元本に対して利息が計算されます。定期預金を利用する際は、利息の計算方法についても確認するとよいでしょう。
■国債・変動10年(金利変動なしを想定)を100万円購入したら?
2026年2月5日時点(第191回債)の個人向け国債・変動10年の年利は1.48%(税引き前)です。
個人向け国債の利息は元本に組み込まれず再投資もされないため、単利運用となります。なお、利息は半年ごとに受け取ることができます。計算上1回当たりの利息は次の通りです。
100万円×(0.0148/2)=7400円(税引き前)
税引き後では、およそ5897円です。
変動金利型の国債は、半年ごとに実勢金利に応じて金利が見直される仕組みですが、今回は「金利が10年間ずっと変わらなかった場合」を想定してシミュレーションしてみましょう。
例えば、個人向け国債・変動10年を100万円購入した場合の利息は次の通りです(表面利率をもとにした単利計算で算出)。
100万円×(0.0148/2)×20=14万8000円(税引き前)
10年間で合計14万8000円、税引き後(20.315%控除)ではおよそ11万7940円の利息を受け取れます。
■国債・固定5年(2回購入・金利変動なしを想定)を100万円購入したら?
2026年2月5日時点(第179回債)の個人向け国債・固定5年の年利は1.66%(税引き前)です。
変動10年と同じく単利運用で、利息は半年ごとに受け取ることができます。計算上1回当たりの利息は次の通りです。
100万円×(0.0166/2)=8300円(税引き前)
税引き後では、およそ6614円となります。
例えば、個人向け国債・固定5年を購入した場合の利息は次の通りです(表面利率をもとにした単利計算で算出)。
100万円×(0.0166/2)×10=8万3000円(税引き前)
5年後に、仮に利率が同じ条件(1.66%)のまま再び固定5年を購入した場合、もう一度8万3000円の利息を受け取れるため、
8万3000円+8万3000円=16万6000円(税引き前)
10年間で合計16万6000円、税引き後(20.315%控除)ではおよそ13万2280円の利息を受け取れます。
■安全資産を上手に使って、堅実な資産形成を
では、それぞれの利息を比べてみましょう。
定期預金(年利1.35%):
13万5000円(税引き前)、約10万7580円(税引き後)
個人向け国債・変動10年(年利1.48%):
14万8000円(税引き前)、約11万7940円(税引き後)
個人向け国債・固定5年×2回(年利1.66%):
16万6000円(税引き前)、約13万2280円(税引き後)
※国債の実際の利息は、購入日や発行回によって日数計算となるため、数円~数十円程度前後する場合があります。
定期預金と個人向け国債は、いずれも元本割れのリスクが極めて低い資産として、将来に備えたい方に適した選択肢です。ただし、それぞれに特徴があり、例えば「利息をいつ受け取るか」「途中解約がしやすいか」など、違いがあります。
金利だけでなく、商品の仕組みやご自身の資金の使い道、ライフプランに照らして、どちらがより自分に合っているかを考えてみることが大切です。
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