2026年2月5日から募集開始した個人向け国債・固定3年(第189回債)の金利は「1.39%」です。今回は、個人向け国債・固定3年を100万円購入した場合、半年後に受け取る利息はいくらになるのかを解説します。


■個人向け国債・固定3年を「金利1.39%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・固定3年を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。

【半年後にもらえる利息】
・100万円×1.39%×1/2(半年間であるため)=6950円

実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「1411円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。

そのため、個人向け国債・固定3年を100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「6950円-1411円=5539円」となります。

参照:固定3年「第189回債」 財務省

■個人向け国債「固定3年」をどう活用する?
個人向け国債には「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3種類がありますが、この中で「固定3年」は、他のタイプに比べて金利がやや低めに設定されています(2026年2月時点:変動10年は1.48%、固定5年は1.66%に対し、固定3年は1.39%)。

しかし、金利が上昇傾向にある今の局面では、「5年や10年は資金を縛られる期間が長すぎる」と感じる方も多いかもしれません。そんなときは、フットワークの軽い「固定3年」を以下のように活用してみましょう。

▼「数年後の楽しみ」のための資金管理に3年以内に使う予定がある旅行代や趣味の資金、あるいは車の買い替えや住宅の補修費など、「長くは寝かせたくないが、普通預金よりは有利に、かつ安全に守りたい」というお金の一時保管先に適しています。

▼投資の「入り口」として使いやすい投資初心者にとって、3年という期間は心理的なハードルが低く、「とりあえず試してみる」にはちょうどよい長さです。

▼満期のタイミングを分散させる「変動10年」や「固定5年」と組み合わせて保有することで、数年おきに満期金を受け取れるようになり、家計の状況に合わせた柔軟な資産管理が可能になります。

■「いざというとき」も安心。中途換金の仕組みと特例
「もし急にお金が必要になったら」という不安への備えも万全です。
個人向け国債は、全タイプ共通で柔軟な換金制度が整っています。

▼1年たてば1万円単位で換金可能購入から1年が経過すれば、いつでも1万円単位で中途換金(解約)ができます。「直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685」が差し引かれますが、元本割れの心配はありません。

▼1年未満でも換金できる「特例」原則として1年以内は換金できませんが、以下の場合は例外として認められています。

・口座名義人が亡くなられた場合:相続人による手続きが可能
・大規模災害で被害を受けられた場合:災害救助法が適用された地域にお住まいの方が対象

手続きには、罹災証明書や相続を証明する書類が必要となります。詳細は取扱金融機関へご確認ください。

参照:個人向け国債の中途換金についてのよくある質問 財務省

この機会に、始めてみようと思った方は、財務省HPの取扱金融機関一覧でチェックしてみましょう。2026年2月時点での取り扱いは、全国に880カ所あります。

■まとめ
新年度の準備が始まる2月は、家計を見直すのにぴったりの時期です。そして同時に、「少し先の未来」を具体的に描き始めるのによいタイミングでもあります。

例えば、3年後の旅行や趣味の充実、住まいのリフォームなど、近いうちに実現したいことがあるなら、その資金を「守りながら育てる」場所に預けることを考えてみましょう。無理のない範囲で、将来に向けた資産づくりを、今この時期に踏み出してみてはいかがでしょうか。


文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
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