退職金は、老後の生活を支える大切な資金です。安全性を最優先しつつ、少しでも資産を増やしたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。


多くの銀行では、投資信託や保険商品などと組み合わせることで、定期預金の金利を大幅にアップするセットプランが多く設けられていますが、投資には元本割れのリスクがつきもの。

そこで今回は、投資信託などのリスク商品と組み合わせる必要がない「定期預金のみ」で利用できる退職金向けプランを厳選してご紹介します。

なお、ご紹介する退職金プランはいずれも店頭窓口からの預け入れとなりますので、利用する際は、お近くに本支店などがあるかどうかも重要ポイントとなります。

3カ月から半年といった短期間の優遇でも、預け入れ金額が大きい退職金なら、数万円単位のまとまった利息が確実に手に入ります。リスクを負わずに「まずは手堅く利息を受け取りたい」という方は、ぜひ参考にしてください(金利情報は2026年2月時点のものです)。

■「定期預金のみ」で高金利が狙える全国展開の銀行
まずは、お近くの店舗で相談しやすい大手銀行・信託銀行のプランです。

▼①みずほ銀行 「退職金特別金利円定期預金」・金利優遇:当初3カ月間で金利年2.0%
・対象者:直近3カ月以内に退職金を受け取った方
・対象資金:直近3カ月以内にみずほ銀行普通預金へ入金した退職金
・預入先:円定期預金
・預入金額:1000万円以上、退職金受取額まで
※積立投資信託の契約が毎月1万円以上あれば、特典として金利0.2%がさらに加算される。

メガバンクで年2.0%は破格。お近くの支店で手軽に始めたい方に最適です。

【利息シミュレーション】
1000万円を金利年2.0%で3カ月運用した場合の受取利息は、以下の通りです。
1000万円×年2.0%×90日/365日=4万9315円(税引前)
→税引後受取利息3万9298円

▼②三井住友信託銀行 「退職金特別プラン ご退職予定者向け特別プラン(定期預金コース)」・金利優遇:当初3カ月間で金利年2.0%
・対象者:退職の基準日から3年以内の方。退職予定者向けプランは1年以内に退職予定の方
・対象資金:新規資金
・預入先:スーパー定期・新型定期預金
・預入金額:退職者は500万円以上、退職予定者は100万円以上で、どちらも上限なし
・適用期間:2026年3月31日まで
※新型定期預金(グッドセレクト固定型)はスーパー定期より金利が優遇されるが、預入期間は2年・3年・5年のいずれかを選択。


▼③三菱UFJ信託銀行 「ご退職者特別プラン(定期預金コース)」・金利優遇:当初6カ月間あるいは3年間で金利年1.2%
・対象者:退職日または退職金の受取日のどちらか遅い日から3年以内の満50歳以上の方
・対象資金:新規資金
・預入先:スーパー定期・大口定期預金
・預入金額:1回当たり1000万円以上1億円以下
・申込期間:2026年10月30日まで
他が3カ月なのに対し、ここは「6カ月」や「3年」という選択肢があります。頻繁に預け替えるのが面倒な方にうれしい設定です。

【利息シミュレーション】
1000万円を金利年1.2%で6カ月運用した場合の受取利息は、以下の通りです。
1000万円×年1.2%×6/12カ月=6万円(税引前)
→税引後受取利息4万7811円

▼④イオン銀行 「退職金定期預金」金利優遇:当初3カ月間で金利年1.2%、あるいは1年間で年0.6%
対象者:退職日から2年以内であることが確認できる方
対象資金:普通預金からの振替であればいずれも可(ただし、イオン銀行の定期預金を中途解約し、預け替えは不可)
預入先:スーパー定期・スーパー定期300
預入金額:30万円以上上限なし

土日も窓口が開いている店舗が多く、お買い物ついでに相談できるのが最大のメリットです。

注)対象資金となる「新規資金」は、その銀行にすでに預け入れていた定期預金などではなく、退職金プランのために新たに預け入れる資金をいいます。銀行により条件が異なるため、事前に確認しておくと安心です。

■地元での信頼と手厚い金利が魅力の地方銀行
地方銀行でも、地域活性化を兼ねて非常に高い金利を設定しているケースが多いです。住まいの地域に店舗がある方はぜひご検討ください。

▼⑤横浜銀行 「退職金専用特別金利定期預金プラン 定期預金コース」・金利優遇:当初3カ月間で金利年2.0%
・預入先:スーパー定期・大口定期
・預入金額:窓口にて250万円以上、退職金受取額まで
※対象は退職金受取後、2年以内の方。取扱期間は2026年3月31日まで。

▼⑥福岡銀行 「退職金専用定期預金」・金利優遇:当初3カ月間で金利年2.0%
・預入先:スーパー定期・スーパー定期300
・預入金額:100万円以上、退職金受取額まで
※対象は退職金受取後、2年以内の方。

▼⑦京都銀行 「退職金特別定期預金 ファーストステップⅡ」・金利優遇:当初3カ月間で金利年1.5%
・預入先:スーパー定期・大口定期預金
・預入金額:300万円以上1億円以内で、退職金受取額まで
※対象者は退職金受取後、1年以内の方。

※利用条件は、光熱費やNHKなどの「口座振替契約」があるか「NISA口座を開設」または「投資信託を保有」する方など。取扱期間は2026年2月16日~6月30日。

▼⑧千葉銀行 「退職金定期預金」・金利優遇:当初3カ月間で金利年1.0%、あるいは6カ月間で年0.7%、1年間で年0.5%
・預入先:スーパー定期・スーパー定期300
・預入金額:100万円以上、退職金受取額まで
※対象者は退職金受取後、2年以内の方。取扱期間は2026年3月31日まで。

■退職日を証明できる書類をお忘れなく
退職金プランを利用する際は、「退職所得の源泉徴収票」や「ハローワークの離職票」など、退職日を証明できる公的な書類の提出が必要となります。会社役員や自営業者の方も、これらに準ずる書類が必要となりますので、事前に準備しておきましょう。

なお、金融機関によっては、アプリのダウンロードやライフプランに関するコンサルティングの受講などが利用条件となっている場合があります。最新かつ詳細な情報は、各金融機関の公式Webページでご確認ください。
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