■Q. 被災経験がある友人を励ますために、どう言葉をかけるべきでしょうか?
Q. 「被災経験のある友人に、何か励ましの言葉をかけてあげたいです。一方で、不用意な一言で傷つけてしまわないか不安もあります。
避けるべき言葉や、接する際の注意点があれば教えてください」

■A. 励ましや決めつけの言葉は避け、「聴く」姿勢を大切にしましょう
震災や事故などで生き残った方は、自分が助かったことに対して強い罪悪感を抱く「サバイバーズ・ギルト」という状態に陥ることがあります。周囲の人は「何とかして励ましてあげたい」という思いから、「気の利いた言葉」を探してしまいがちです。しかし、よかれと思った気遣いが、かえって相手を追い詰め、傷つけてしまうこともあります。

特に、以下のような言葉は安易にかけてしまわないように注意しましょう。

・「頑張って」「しっかりして」といった安易な励まし
・「あなたは運がよかった」「助かってよかったね」といった生存を肯定し過ぎる言葉
・「もっと大変な人がいる」「時間が解決してくれる」といった苦しみを過小評価する言葉
・「お気持ちは分かります」という安易な共感

これらの言葉は、当事者にとって「自分の苦しみは理解されていない」と感じさせたり、生存への罪悪感を助長させたりする恐れがあります。

大切なのは、何かを言おうとするよりも「相手の話を聴く」ことです。無理に聞き出そうとせず、相手が話したくなったとき、いつでも聴く準備ができていることを伝えましょう。優しく見守る姿勢を示すことが大切です。また誰かが静かにそばにいることや、実務的な手助けを申し出ることも大きな心の支えになります。

▼大美賀 直子プロフィール公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持つメンタルケア・コンサルタント。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。カウンセラー、コラムニスト、セミナー講師として活動しながら、現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法について幅広く情報発信を行っている。

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