茅葺き屋根の集落を包み込む深い雪や、キャンドルの灯が揺れるレトロな町並み。長い歴史を刻んできた「宿場町」や「古い町並み」が白く染まる姿は、どこか懐かしく、見る人の心を穏やかに落ち着かせてくれます。
雪化粧によって引き立つ日本の原風景は、冬にこそ訪ねたい格別な景色です。

All About編集部は「冬に行きたい史跡・名所」に関するアンケート調査を実施。今回は「宿場町・古い町並み」ランキングの結果とともに、「All About」名所・旧跡ガイド、村田博之さんによる各地の歴史や冬ならではの見どころを紹介します。

■2位:小樽運河エリア(北海道)/63票
2位に選ばれた「小樽運河エリア」は、海運と貿易で発展を遂げた港町、北海道小樽市で季節を問わず大人気の観光名所です。

小樽運河は、海運が盛んだった頃の面影が残るレトロな風景が魅力。冬は運河沿いの建物や道路に雪が積もる風景を楽しめ、運河沿いをゆっくり散策することもできます。小樽運河近くには数多くの歴史的建造物も立ち並び、雪景色と歴史的建造物のコラボレーションが楽しめます。

また2月に行われる「小樽雪あかりの路」は、旧国鉄手宮線跡や小樽運河などの会場でたくさんのキャンドルをともすイベント。雪が積もった夜の小樽の町をキャンドルが優しい光で照らす幻想的な風景を体感できます。

回答者からは、「小樽運河の幻想的な景色は冬ならでは。空気も澄んでいて、とても気持ちがいい。ついでに美味しい海鮮も食べられるので、(30代女性/北海道)」「夜の光の景色が異国情緒溢れていて美しいから(20代女性/神奈川県)」という声が寄せられました。


■1位:白川郷(岐阜県)/90票
1位に選ばれた「白川郷」は、岐阜県白川村にある茅葺き屋根の合掌造りの家が多数残る集落。日本の農村の原風景とも言える貴重な景観が、世界文化遺産にも指定されました。

冬は1メートル以上の積雪に覆われることもあり、合掌造りの建物群が真っ白な雪に覆われる風景は貴重なもの。町並みを歩いて間近に合掌造りの建物を見るのもよし、荻町城跡に登って雪に覆われた合掌造りの建物が立ち並ぶ風景を俯瞰(ふかん)するもよし、冬限定のすてきな風景を堪能できます。

また年に数回行われる冬の白川郷ライトアップは、雪と合掌造りの建物を照らす明かりが幻想的に照らす極上の絶景。少人数限定とはなりますが、冬限定の特別な夜景を目の当たりにすることができます。

回答者からは、「雪と合掌造りが似合いそうで景色が良さそうだから(40代女性/岐阜県)」「白川郷は合掌造りの集落と雪景色の組み合わせがとても有名で、冬に訪れてみたい場所です。雪に覆われた昔ながらの家並みは、日本の原風景のようで見ているだけで心が落ち着きそうだと感じました(40代男性/愛知県)」という声が寄せられました。

■名所・旧跡ガイド・村田博之が解説!
古い町並みや宿場町には雪景色が似合います。茅葺き屋根の風景が残る町並みとして白川郷(1位)と五箇山(15位)がランクインしたのは納得ですね。茅葺き屋根といえば宿場町で一番人気となった大内宿(5位)も含まれていて、冬は雪景色の中に茅葺き屋根の建物が立ち並ぶすてきな風景が望めます。

古い町並みの中では、明治から昭和初期の建物が立ち並ぶ小樽運河エリア(2位)、平安時代からの歴史が残る平泉(4位)や江戸時代に整備された宿場町の数々とさまざまな時代の名所がそろいました。
伝統的な茶屋建築が並ぶ金沢・ひがし茶屋街(3位)、白壁と土蔵の町並みが見られる飛騨古川(6位)などバリエーションも豊富ですね。

また宿場町では、山間を歩く中山道から奈良井宿(同率9位)、馬籠宿(13位)、妻籠宿(14位)の3カ所がランクインしました。

古い町並み、宿場町ともに、春から秋の季節でも絵になる風景が楽しめますが、雪が積もることで冬限定の美しい風景に大変身します。しっかりと防寒対策を済ませて冬の古い町並みと宿場町を訪ねてみてはいかがでしょうか。

【村田博之 プロフィール】
各地に点在する名所・旧跡と絵になる風景を求めて日本国内を隅々まで訪ね歩く。この経験を元に身近なところから遠く離れたところまで、さまざまな観光スポットを写真と文章を添えて旅行者の視点でトラベル・キュレーターとして紹介。

<調査概要>
調査期間:2026年1月13~14日
調査方法:インターネット調査
回答者属性:全国10~70代の男女250人
※回答者のコメントは原文ママ
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