■Q. 毎日、眠くて眠くてたまりません。春の強い眠気を解消する方法は?
Q. 「春は毎年、眠くて眠くてたまりません。
夜はしっかり寝ているはずなのに、日中も強い眠気に襲われて、仕事にも集中できないような状態です。眠気をスッキリと解消させるよい方法はないでしょうか?」

■A. 春の眠気は「生体リズムの変化にあわせた習慣」で解消しましょう
春は多くの人が眠気に悩まされる季節です。「春になると眠気やだるさを感じやすい」という人は6割に及ぶという報告もあります。うとうとと眠気を誘うような暖かな日差しのせいと思われがちですが、原因は快適な気温のせいだけではありません。

冬から夏は、私たちの生体リズムは新しい季節に順応しようと大きく変化する時期です。具体的には「睡眠ホルモン」とも呼ばれるメラトニンの分泌量のピークが早い時間帯に移動します。また、睡眠に大きな影響を与える体温も、メラトニンと同様、最も低くなって眠気を起こす時刻が早まります。

春の眠気は、疲れや寝不足などと異なり、生体リズムの変化によって起こりますので、解消するためには、日々の生活習慣のちょっとした工夫が効果的です。

まず、朝は目覚ましが鳴ったらすぐに布団を蹴飛ばし、部屋のカーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。光の刺激は体内時計をリセットしてくれます。冷たい水での洗顔や、朝食をとることも胃腸の時計を動かす助けになります。

日中の眠気には、以下のような対策が有効です。


・ガムをかんだり、近くを歩いたりするリズム運動で脳を覚醒させる
・他の人とおしゃべりをして刺激を受ける
・どうしても耐えられないときは、椅子に座ったまま10~20分程度の「パワーナップ(積極的仮眠)」をとる

日中の眠気が続くと、朝は二度寝をして少しでも長く睡眠をとろうと考えるかもしれませんが、二度寝は浅い眠りが続くだけで根本的な解決になりません。朝の光や日中の軽い運動を上手に取り入れて、春の眠気を乗り切りましょう。

▼坪田 聡プロフィール日本を睡眠先進国にするため、正しい快眠習慣の普及に努める専門医。日本医師会、日本睡眠学会、日本コーチ協会所属。医師とビジネス・コーチという2つの仕事を活かし、医学・生理学と行動計画の両面から睡眠の質の向上に役立つ情報を発信している。
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