最近は、預金金利や国債の利回りが少しずつ上がり、「預けたらどのくらい増えるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、100万円を10年間運用する場合の利息を、定期預金と個人向け国債(変動10年/固定5年)で比較してみました。


それぞれの金利や利息の受け取り方の違いにも注目しながら、じっくり見ていきましょう。

■100万円を10年間預けるなら、どの定期預金がおトク?
定期預金は、中途解約をしない限り、原則として満期まで引き出せませんが、普通預金と比べて金利が高めに設定されているのが特徴です。

では、具体的にどれくらいの金利が設定されているのでしょうか。10年ものの定期預金で、金利の高い銀行を2行ご紹介します(金利は2026年3月5日時点)。

①SBJ銀行
・商品名:100万円上限定期預金<ミリオくん10>
・金利:1.35%
・預入期間:10年
・預入金額:1円以上100万円以下(1円単位)
※1人1口座のみで、一括預入限定。

②ソニー銀行
・商品名:円定期預金
・金利:1.00%
・預入期間:10年
・預入金額:1000円以上(1円単位)

上記に続いて、金利0.90%の銀行に、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、楽天銀行、PayPay銀行、スルガ銀行があります。

■金利1.35%の定期預金に100万円を10年預けたら、利息はいくら?
では、これらの定期預金の中で最も高い金利を用いて、利息を試算してみましょう。金利1.35%・10年満期の定期預金(単利型)に、100万円を預け入れると10年後に受け取れる利息は次の通りです。

100万円×0.0135×10=13万5000円(税引き前)

10年間で13万5000円、税引き後(20.315%控除)ではおよそ10万7580円の利息を受け取れます。

なお、定期預金は商品によって単利と複利があり、利息の計算方法が異なります。この商品は単利型で当初の元本に対して利息が計算されます。定期預金を利用する際は、利息の計算方法についても確認するとよいでしょう。


■国債・変動10年(金利変動なしを想定)を100万円購入したら?
2026年3月5日時点(第192回債)の個人向け国債・変動10年の年利は1.40%(税引き前)です。

個人向け国債の利息は元本に組み込まれず再投資もされないため、単利運用となります。なお、利息は半年ごとに受け取ることができます。計算上1回当たりの利息は次の通りです。

100万円×(0.0140/2)=7000円(税引き前)
税引き後では、およそ5578円です。

変動金利型の国債は、半年ごとに実勢金利に応じて金利が見直される仕組みですが、今回は「金利が10年間ずっと変わらなかった場合」を想定してシミュレーションしてみましょう。

例えば、個人向け国債・変動10年を100万円購入した場合の利息は次の通りです(表面利率をもとにした単利計算で算出)。

100万円×(0.0140/2)×20=14万円(税引き前)

10年間で合計14万円、税引き後(20.315%控除)ではおよそ11万1560円の利息を受け取れます。

■国債・固定5年(2回購入・金利変動なしを想定)を100万円購入したら?
2026年3月5日時点(第180回債)の個人向け国債・固定5年の年利は1.58%(税引き前)です。

変動10年と同じく単利運用で、利息は半年ごとに受け取ることができます。計算上1回当たりの利息は次の通りです。

100万円×(0.0158/2)=7900円(税引き前)
税引き後では、およそ6296円となります。


例えば、個人向け国債・固定5年を購入した場合の利息は次の通りです(表面利率をもとにした単利計算で算出)。

100万円×(0.0158/2)×10=7万9000円(税引き前)

5年後に、仮に利率が同じ条件(1.58%)のまま再び固定5年を購入した場合、もう一度7万9000円の利息を受け取れるため、

7万9000円+7万9000円=15万8000円(税引き前)

10年間で合計15万8000円、税引き後(20.315%控除)ではおよそ12万5920円の利息を受け取れます。

■安全資産を上手に使って、堅実な資産形成を
では、それぞれの利息を比べてみましょう。

定期預金(年利1.35%):
13万5000円(税引き前)、約10万7580円(税引き後)

個人向け国債・変動10年(年利1.40%):
14万円(税引き前)、約11万1560円(税引き後)

個人向け国債・固定5年×2回(年利1.58%):
15万8000円(税引き前)、約12万5920円(税引き後)

※国債の実際の利息は、購入日や発行回によって日数計算となるため、数円~数十円程度前後する場合があります。

定期預金と個人向け国債は、いずれも元本割れのリスクが極めて低い資産として、将来に備えたい方に適した選択肢です。ただし、それぞれに特徴があり、例えば「利息をいつ受け取るか」「途中解約がしやすいか」など、違いがあります。

金利だけでなく、商品の仕組みやご自身の資金の使い道、ライフプランに照らして、どちらがより自分に合っているかを考えてみることが大切です。
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