老後破産しないためには、どのように普通預金を使うとよいのでしょうか? 元銀行員の筆者と共に、考えてみましょう。

■家計簿代わりに管理ツールとして使う
老後破産に陥ってしまう要因の1つに、「お金が何にどれくらい使われているのか分からない」ということがあります。
それを防ぐためには、まずお金の流れを知ることが大切です。

お金の流れを把握する方法としては、家計簿をつけることがよくすすめられます。しかし、家計簿をつけるのは意外と手間がかかり、「続かなかった」という人も少なくありません。

そんなときに役立つのが普通預金です。

普通預金は別名「生活口座」とも呼ばれ、給与や年金などの収入の受け取りのほか、家賃や住宅ローン、公共料金などの引き落とし口座として利用できます。

つまり、普通預金の入出金の流れを把握することで、収入がいくらあるのか、何にいくら使っているのか、引き落としのタイミングはいつなのかといったことが分かります。これらを把握しておけば、家計簿をつけているのと同じような効果が得られるのです。


■普通預金でお金の見直しをする
老後破産を防ぐためには、お金の流れを定期的に見直すことが欠かせません。

収入と支出のバランスを見ることはもちろんですが、収入が入るタイミングと支出のタイミングが合っているかどうかも大切なポイントです。

もし収入よりも前に支出がある場合には、その分を前月の収入から残しておく必要があります。また、収入が入る口座と支出の口座が分かれている場合は、いつ資金を移すのかを確認しておかなければなりません。

こうしたお金の動きを把握しておくことで、入出金をスムーズに管理できるようになります。



■できるだけ1つの口座に集中させる
普通預金は家計簿代わりに使える便利な口座ですが、収入口座と支出口座が複数に分かれていると、管理が複雑になってしまいます。

可能であれば1つの口座にまとめておく、あるいは収入用と支出用の2つに分けて管理する方法がおすすめです。

また、日常の買い物もカード払いにしておくと、口座からまとめて引き落とされるため、お金の流れが把握しやすくなります。その際は、何にいくら使ったのかを確認できるよう、利用明細をチェックし、家計の見直しに役立てるようにしましょう。

普通預金は単なるお金の保管場所ではなく、家計を管理するための大切なツールでもあります。

入出金の流れを把握し、定期的に見直す習慣をつけることで、無駄な支出にも気付きやすくなります。こうした小さな積み重ねが、老後破産を防ぐことにつながるのです。

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)
金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
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