2026年3月5日から募集開始した個人向け国債・固定3年(第190回債)の金利は「1.34%」です。今回は、個人向け国債・固定3年を100万円購入した場合、半年後に受け取る利息はいくらになるのか解説します。


■個人向け国債・固定3年を「金利1.34%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・固定3年を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。

【半年後にもらえる利息】
・100万円×1.34%×1/2(半年間であるため)=6700円

実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「1361円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。

そのため、個人向け国債・固定3年を100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「6700円-1361円=5339円」となります。

参照:固定3年「第190回債」 財務省

■個人向け国債「固定3年」の活用は?
個人向け国債には「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3種類がありますが、金利だけを比較すると「固定3年」は控えめな設定(2026年3月時点:変動10年は1.40%、固定5年は1.58%に対し、固定3年は1.34%)。

個人向け国債の発行比率(2024年度)を見ても、変動10年が「約58%」、固定5年が「約29%」、固定3年が「約13%」となっており、影が薄い存在ではあります。

しかし、今のような金利上昇局面では、「5年や10年も資金を縛られたくない」と感じる方も多いはず。そんなとき、フットワークの軽い「固定3年」が、家計の強い味方になります。

参照:個人向け国債「購入者の声」

▼「近いうちの楽しみ」を守るお金の置き場所3年は近い未来。「日常で気になるアレコレ」に対応するのに都合がいい期間です。

・3年後に検討したいマイカーや家電の買い替え
・定年後や家族の受験が終わったら、行きたい家族旅行
・電気温水器の買い替え、住宅の小規模な補修費など

「普通預金に置いておくと、つい使ってしまう。でも5年、10年も固定するのは長すぎる……」と思う方に適しています。


▼投資の「お試し・きっかけ」として投資初心者にとって、10年先を見据えるのは勇気がいりますが、3年なら心理的な負担が軽いのではないでしょうか。「まずは3年だけ国にお金を貸してみよう」という感覚で、資産運用をはじめるきっかけにしてみるとよいでしょう。

▼満期をずらして「家計の自由度」を上げる実際は、金利が高い方がいいという方は多いと思いますので「固定3年」には少しだけ配分。それ以外を、「変動10年」や「固定5年」と組み合わせて保有すれば、数年おきに満期金が戻ってくる「資産のサイクル」をつくれます。

これにより「次はもっと好条件の5年債に乗り換えよう」「一部は旅行資金に使おう」といった、柔軟性のある資産管理が可能になります。

■「いざというとき」も安心。中途換金の仕組みと特例
「もし急にお金が必要になったら」という不安への備えも万全です。個人向け国債は、全タイプ共通で柔軟な換金制度が整っています。

▼1年たてば1万円単位で換金可能購入から1年が経過すれば、いつでも1万円単位で中途換金(解約)ができます。「直前2回分の各利子(税引き前)相当額×0.79685」が差し引かれますが、元本割れの心配はありません。

▼1年未満でも換金できる「特例」原則として1年以内は換金できませんが、以下の場合は例外として認められています。

・口座名義人が亡くなられた場合:相続人による手続きが可能
・大規模災害で被害を受けられた場合:災害救助法が適用された地域にお住まいの方が対象

手続きには、罹災証明書や相続を証明する書類が必要となります。
詳細は取扱金融機関へご確認ください。

参照:個人向け国債の中途換金についてのよくある質問 財務省

■まとめ
新年度への準備が始まる3月は、家計の「今」を整えると同時に、「少し先の未来」を具体的に描き始める絶好のタイミングです。

大切な旅行や趣味の充実、住まいのリフォームなど、近いうちに実現したい目標があるのなら、そのための資金を「守りながら育てる」専用の場所を、確保しておくことが大切です。

2026年2月時点で、全国約880カ所の金融機関(銀行、証券会社、郵便局など)で手軽に購入いただけます。詳しくは財務省のWebサイトで紹介されています。

個人向け国債に興味を持たれた方は、まずは身近な窓口をチェックしてみましょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
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