■Q. よく話す同僚の様子に違和感……。うつ病のサインでしょうか?
Q. 「職場の同僚の雰囲気が変わりました。
よく雑談をしていたのですが、最近は笑顔が減り、心ここにあらずといった様子で何となく受け答えに違和感があるのです。特に悩みを相談されたりはしていないのですが、うつ病の初期症状の可能性はありますか?」

■A. 「以前との違い」は重要なサインです。慎重な見守りと声掛けを
身近な人が「以前のその人らしさ」を失っていると感じる場合、それはメンタルヘルス不調のサインである可能性があります。特にうつ病の初期は本人にもあまり自覚がなく、周囲の方が先に異変に気付くことも珍しくありません。

職場においては、特に以下のような変化が見られる場合は注意が必要です。

・以前に比べて表情が暗くなり、笑顔が少なくなった
・会話の反応が遅くなったり、口数が減ったりした
・仕事の効率が落ち、ミスが目立つようになった
・遅刻や欠勤が増えるなど、勤怠が乱れ始めた

こうした変化は、脳のエネルギーが低下し、感情の起伏や集中力が損なわれている状態を示唆しています。

ただし、安易に「うつ病では?」と決めつけて、本人を問い詰めるようなことはしてはいけません。まずは「最近、少し元気がなさそうだけど大丈夫?」といった、さりげない声掛けから始めましょう。本人が話しやすい雰囲気をつくることが大切です。

もし、眠れない日が続いていたり、食欲が落ちていたりする様子があれば、早めに専門医や産業医への相談を勧めることも検討してください。

▼中嶋 泰憲プロフィール千葉県内の精神病院に勤務する医師。慶応大学医学部卒業後、カリフォルニア大学バークレー校などに留学。
留学中に自身も精神的な辛さを感じたことを機に、現代人の心の健康管理の重要性を感じ、精神病院の現場から、毎日の心の健康管理に役立つ情報発信を行っている。
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