老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、65歳以降に正社員として働いた場合、年金額がどれくらい増えるのか気になっている女性からの質問です。

■Q:65歳から正社員で働くと、将来の年金額はどれくらい増えますか?
「今年65歳になった女性です。今後、正社員として働いた場合、年金保険料を引かれますが、どれだけ受取額が増えるのでしょうか。介護職で今はパートで働いています。どこまで働けるか分からないので、65歳で年金を受け取る予定です。

あんまり変わらないのであれば、無理のない今の働き方の方が自分のためかな、とも思っています。パートも定年がないので、70歳まで働く予定です」(ハムかーさん)

■A:70歳まで厚生年金に加入でき、その分だけ将来の年金額は増えます
厚生年金は、原則として70歳になるまで加入できます。ご相談者は65歳から70歳まで働く予定とのことですので、あと5年間は厚生年金に加入でき、その分、将来受け取る老齢厚生年金が増える可能性があります。

年金額がどれくらい増えるかは、働く期間だけでなく、給与額によっても変わります。一般的に、厚生年金に長く加入し、給与が高いほど、将来受け取る老齢厚生年金の増額も大きくなります。

ただし、正社員として働く場合は、年金保険料の負担が発生するほか、勤務時間や仕事の責任が増えることも考えられます。
そのため、年金額の増加だけで判断するのではなく、体力面や働き方の希望、無理なく続けられるかどうかも含めて考えることが大切です。

また、会社の健康保険に加入していれば、病気やけがで働けなくなったときに傷病手当金を受け取れるなど、年金以外のメリットもあります。保険料負担だけでなく、こうした保障面も含めて総合的に考えるとよいでしょう。

文:酒井 富士子(経済ジャーナリスト)
「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長歴任後、リクルートに転職し、定年あるじゃん、あるじゃん投資BOOK等の立ち上げ・編集に関わる。2006年にお金専門の制作プロダクション「回遊舎」を創業。「ポイ活」の専門家としても情報発信を行う。
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