物価高、中東情勢の揺れ動きなどで経済が大きく変化し続ける中、少しでも家計を守ろうと「節約」をしている人は少なくないでしょう。ただ、支出をうまく抑えられる人もいれば、かえって出費が増えてしまった人もいるようです……。


今回はAll About編集部が実施した節約に関するアンケートから、東京都に住む49歳女性の失敗談を紹介しながら、節約する時の注意点・ポイントについて、ファイナンシャルプランナーの福一由紀さんが解説します。

■回答者のプロフィール
【東京都在住49歳女性世帯、収入状況と1カ月の主な出費内訳】
・家族構成:既婚(子あり)
・雇用形態:正社員
・職業:不動産営業事務
・世帯年収:480万円
・貯蓄額:200万円
・家賃(住宅ローン):15万8000円
・間取り:3LDK
・食費:8万円
・交際費:4000円
・電気代:1万6000円
・ガス代:8000円
・水道代:5000円
・通信費:3万円
・車の維持費:2万2000円
・毎月貯蓄に回している額:2万円

■なんて切ないことをしてしまったのだろう……
今回紹介する東京都在住49歳女性は「食費」の節約で失敗してしまいました。

「日々ひしひしと物価高を感じていたので、もうかれこれ5、6年前からしっかり節約をしなければいけないと感じ始めていました」と節約のきっかけを振り返ります。しかし、いざ始めてみると、食費以外の出費が増えてしまうことに……。

「特にお肉や、お魚は高くなってあまりにもきつかったので抜いて、その代わりに野菜やソーセージなど加工品で安くすませていたら、子どもたちが風邪を引いたり体調を崩したりして、かえって病院代がかかってしまいました」

女性は「なんて切ないことをしたのかなと、とても反省しています」と後悔をにじませます。

そして、「食事は一番の栄養でもあり本当に価値があるからこそ元気でいられるわけで、そこにいろいろこだわりすぎると本当に体も悪くして、かえってお金もかかり、しかもストレスもたまってしまいます。無理な節約はしないことに決めました」と、この失敗から学んだ教訓を教えてくれました。

■栄養バランスを崩さず、無理をし過ぎない
福一:毎月16万円弱の住宅ローンを返済しつつ、2万円の貯蓄を継続されている点は素晴らしいですね。家計管理にしっかり向き合い、将来を考えているからこそ、支出の見直しを頑張られたのでしょう。

食費節約の注意点は、栄養バランスを崩さないことと無理をしないことです。我慢し過ぎる節約はそのストレスから反動的な支出を招くため、継続可能な範囲で行うことが重要です。

筆者もこの物価高の中で、食費削減に試行錯誤していますが、筆者が心掛けていることは主に以下のポイントです。


・鶏むね肉、卵、豆腐、サバ缶などコスパのよいたんぱく質源を活用する
・「〇〇の素」などの調味料に頼らず、基本的な調味料を掛け合わせて工夫する
・冷蔵庫の中にあるものだけで献立を考える日を作る
・スーパーの特売日に1週間分のまとめ買いをする

1週間分の献立をあらかじめ考え、まとめ買いをすることで食品ロスも減らすことができています。あまり無理をせず、できることから始めるのが食費節約のポイントです(筆者のおすすめメニューは、鶏むね肉の塩麹まぶし。常に冷凍庫にストックしています!)。

なお、通信費3万円はやや高めのため、格安SIMに切り替えたりプランを見直したりするなどして固定費削減も検討すると、より無理のない家計改善が期待できます。

【福一由紀プロフィール】
ファイナンシャルプランナー(CFP/1級FP技能士)。大学卒業後システムエンジニアとして勤務。2人の子どもを出産し退職後FP資格を取得。女性のFP仲間とともに会社を設立し、セミナー、執筆、各種メディアへの企画監修、コンサルティングなどを行っている。All About 仕事・給与ガイド。

<調査概要>
節約の経験談に関するアンケート
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2026年3月11日
調査対象:全国10~70代の250人(男性:57人、女性:190人、回答しない:3人)

※回答者のコメントは原文のまま記載しています。
※本記事の出費内訳はアンケートの回答に基づいた「主な項目」のみを記載しています。回答に含まれない社会保険料や税金、民間の保険料、不定期な支出、使途不明金などは考慮されていないため、収支合計が一致しない場合があります。

※本記事で紹介している人物のプロフィールや数値などは、プライバシー保護のため編集部で一部改変している場合があります。
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