物価高、中東情勢の揺れ動きなどで経済が大きく変化し続ける中、少しでも家計を守ろうと「節約」をしている人は少なくないでしょう。ただ、支出をうまく抑えられる人もいれば、かえって出費が増えてしまった人もいるようです……。


今回はAll About編集部が実施した節約に関するアンケートから、千葉県に住む29歳女性の失敗談を紹介しながら、節約する時の注意点・ポイントについて、ファイナンシャルプランナーの福一由紀さんが解説します。

■回答者のプロフィール
【千葉県在住29歳女性世帯、収入状況と1カ月の主な出費内訳】
・家族構成:既婚(子あり)
・雇用形態:正社員
・職業:研究職
・世帯年収:850万円
・貯蓄額:30万円
・家賃(住宅ローン):16万円
・間取り:4LDK
・食費:6万円
・交際費:5000円
・電気代:1万円
・ガス代:5000円
・水道代:2万円
・通信費:2万円
・車の維持費:4万円
・毎月貯蓄に回している額:1万円

■入浴剤で誤魔化せばいけると思ったけど
女性はお風呂の「水道光熱費」の節約で失敗してしまいました。

「育休に入り、家で過ごす時間が長くなったため、水道代、光熱費の高騰を心配したから」と節約のきっかけを振り返ります。具体的にどのように節約しようとしたのでしょうか。

「風呂のお湯を変えるのを2日に1回にしようとしたら2日目のお湯の質が悪すぎて湯船に浸かりたくなくなった」

女性は「入浴剤で誤魔化せばいけると思ったがそんなことはなかった、残念」とショックを受けたそうで、今回の失敗から「お湯を2日間使い回すくらいなら湯船に浸かるのを2日に1回にした方がマシ」と実感したそうです。

■ストレスなく家計を改善するために
福一:回答者の収入状況と1カ月の主な出費内訳を見ると、水道代が月2万円というのは、やや高めと言えそうです。水道料金は自治体によって異なるので一概に高いとはいえませんが、節約したくなる気持ちは理解できます。ただ、世帯年収850万円に対して貯蓄額が30万円、月の貯蓄も1万円にとどまっている点は気になります。水道代以外の費用も含め、家計全体を見直すことが重要でしょう。

お風呂の水道代や光熱費を節約するために湯船の利用自体を控えるのは避けたいところです。体調を崩し、ストレスが増えてしまうかもしれません。水道光熱費は気になるものの、毎日お湯を替えて湯船につかって日々の疲れを癒やしてはいかがでしょうか。
そのうえで、節約できることを考えましょう。筆者はシャワーを節水タイプのシャワーヘッドに変更したうえで、流しっぱなしにならないようこまめに止めるようにしています。

さらに家計の改善を考えるなら、そのほかの費用にも注目しましょう。通信費は格安SIMへの切り替えを検討し、車の維持費は、地域によっては難しいかもしれませんが、費用削減を検討してもよいでしょう。これらの“固定費”を抑えることができれば、ストレスなく家計の改善につながるはずです。

【福一由紀プロフィール】
ファイナンシャルプランナー(CFP/1級FP技能士)。大学卒業後システムエンジニアとして勤務。2人の子どもを出産し退職後FP資格を取得。女性のFP仲間とともに会社を設立し、セミナー、執筆、各種メディアへの企画監修、コンサルティングなどを行っている。All About 仕事・給与ガイド。

<調査概要>
節約の経験談に関するアンケート
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2026年3月11日
調査対象:全国10~70代の250人(男性:57人、女性:190人、回答しない:3人)

※回答者のコメントは原文のまま記載しています。
※本記事の出費内訳はアンケートの回答に基づいた「主な項目」のみを記載しています。
回答に含まれない社会保険料や税金、民間の保険料、不定期な支出、使途不明金などは考慮されていないため、収支合計が一致しない場合があります。
※本記事で紹介している人物のプロフィールや数値などは、プライバシー保護のため編集部で一部改変している場合があります。
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