2026年現在、日本の金利状況は大きく変化しており、預け先1つで受け取れる利息に大きく差が開くようになりました。

中でも「新規口座開設者」に向けた特別金利キャンペーンは、退職金という大切な節目のお金を手にした方や、普通預金に眠っているまとまった資金をそろそろ動かしたいと考えている方にとって、注目のポイントです。


今回は、圧倒的な安心感を誇る「ゆうちょ銀行」と、有利な条件を掲げる「ネット銀行」をピックアップ。300万円を1年間預けた場合、手元に残る利息がいくらになるのか、比較してみましょう。

■「ゆうちょ銀行」の定期貯金に300万円を1年間預けた場合の利息は?
ゆうちょ銀行は、現役時代から退職後の暮らしまで、日々の生活を支える「お財布」として最も身近で頼れる存在です。最大の魅力は、他行の追随を許さない圧倒的なネットワーク。全国津々浦々に店舗とATMがあるため、急な入用や旅行先でも困ることがありません。

さらに、郵便局やゆうちょ銀行内のATMなら、曜日や時間帯を問わず入出金手数料が無料なのも大きなメリットです。大切なお金を預け入れる生活口座として、その安定感と使い勝手のよさは、何ものにも代えがたい安心感を与えてくれます。

・金利:年0.4%(2026年3月時点)
・預入金額:1000円以上(1000円単位)

・300万円を1年間預けた場合の税引き後の受取利息:9563円

参照:金利一覧 ゆうちょ銀行

■「増やす」を重視!注目のネット銀行・高金利プラン
ゆうちょ銀行の利便性は捨てがたいものですが、まとまった資金を「運用」の視点で見るなら、ネット銀行の金利は魅力的です。2026年に入り、各行が競うように金利を引き上げる中で、特に新規のお客さま向けに手厚い優遇を行っている3つのプランをご紹介します。

▼愛媛銀行 四国八十八カ所支店「新規口座開設限定定期預金」ネット専用の支店ならではの身軽さを活かし、2026年3月から驚きの金利プランを打ち出しています。

・金利:年1.25%(2026年3月時点)
・預入金額:100万円以上1000万円以下
・条件:新規口座開設者限定(開設日から翌々月の末日までに入金したものが適用)

・300万円を1年間預けた場合の税引き後の受取利息:2万9976円(複利型)

地方銀行のネット支店ながら、全国から口座開設が可能です。1.25%という数字は、現在の市場でもトップクラス。
新規開設からスピーディーに入金することが条件ですが、それだけでゆうちょ銀行の約3倍もの利息が受け取れるのは、大きな魅力といえます。

参照:愛媛銀行「四国八十八カ所支店」

▼オリックス銀行「eダイレクト定期預金 優遇金利プログラム」ネット銀行の先駆けとして、新規のお客さまへの還元に定評があるプランです。

・金利:年1.2%(2026年3月時点)
・預入金額:100万円以上1000万円以下(1円単位)
・条件:新規口座開設者限定(開設から翌々月末までに定期預金作成したものに適用)

・300万円を1年間預けた場合の税引き後の受取利息:2万8687円

100万円以上1円単位で預け入れができるため、端数までしっかり運用したい方に最適。手続きの分かりやすさにも定評があり、ネット銀行が初めてという方でも安心して始められるでしょう。

参照:オリックス銀行

▼auじぶん銀行「デビュー応援定期預金」スマホ一台で完結する手軽さと、「お祝い金利」が特徴。2026年3月1日以降に新規でauじぶん銀行の口座を開設された方向けの優遇金利です。

・金利:年1.2%(2026年3月時点)
・預入金額:1万円以上(1円単位)
・条件:2026年3月1日以降に新規でauじぶん銀行の口座を開設された方限定(開設から翌々月末までに入金したものが適用)

・300万円を1年間預けた場合の税引き後の受取利息:2万8687円

通常金利(年0.41%)を大幅に上回る「デビュー応援」の名にふさわしい優遇です。auユーザーでなくても利用でき、アプリの操作性が抜群によいため、資産状況をいつでも手元で確認したい方に向いています。

参照:デビュー応援定期預金  auじぶん銀行

■利息の差は最大「約2万円」!物価高に負けない家計の守り方
比較の結果、300万円を1年間預けた場合の利息は、ゆうちょ銀行の9563円に対し、最も高いネット銀行では2万9976円となりました。その差は約2万円にもなります。

昨今の物価高や高止まりするガソリン代など、家計への圧迫が続く中、この「2万円の差」は大きな意味を持ちます。何もしなければ目減りしてしまうお金の価値を、預け先を少し工夫するだけで、1カ月分の光熱費や数回分の給油代に相当する金額として補填(ほてん)できるからです。


「新しい口座を作るのは少し手間がかかる」と感じるかもしれません。しかし、一度の手続きでこれだけの「家計の余力」を生み出せるのであれば、その価値は十分にあります。

「安心のゆうちょ」で日々の生活費を確実に管理しつつ、「高金利のネット銀行」でまとまった資金を賢く守り、育てる。そんな「使い分け」による自己防衛を、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
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