老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、2026年4月から年金はいくら増えるかについての質問です。

■Q:2026年4月から老齢年金はいくら増えますか?
「2026年4月から、老齢年金額はどのくらい増えるのでしょうか。老齢基礎年金や厚生年金の改定額について知りたいです」(年金額が気になるさん)

■A:老齢基礎年金の満額は月額7万608円となり、前年度より1300円増えます
2026年度(令和8年度)の老齢基礎年金(満額)は、月額7万608円となり、前年度より1300円増となります。改定率は約プラス1.9%です。

また、2026年4月からの年金額は、物価や賃金の伸びを反映し、4年連続のプラス改定となりました。

2026年度の主な年金額は以下の通りです。

・国民年金(老齢基礎年金・満額):月額7万608円
前年度より1300円増で、約1.9%の引き上げです。

・厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額):月額23万7279円
前年度より4495円増となっています。厚生年金の報酬比例部分は、約2.0%の引き上げです。

なお、この「標準的な年金額」とは、平均的な収入(賞与含む月額換算45万5000円)で40年間働いた夫と、専業主婦の妻の世帯が受け取る合計年金額を指します。老齢基礎年金は夫婦ともに満額で計算されています。


今回の改定の背景には、物価変動率プラス3.2%、名目手取り賃金変動率プラス2.1%が反映されています。一方で、現役世代の負担が重くなり過ぎないように、マクロ経済スライドも適用されました。調整率は、国民年金がマイナス0.2%、厚生年金がマイナス0.1%です。

賃金の伸びはプラス2.1%と改善していますが、将来の年金制度を維持するため、こうした調整が行われています。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
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