2026年4月6日から募集開始した個人向け国債・変動10年(第193回債)の金利は「1.55%」です。

今回は、個人向け国債・変動10年を100万円購入した場合、半年後にもらえる利息はいくらになるのか解説します。


■個人向け国債・変動10年を「金利1.55%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10年を100万円購入した場合の6カ月後の利息の計算は以下のとおりです。

【半年後にもらえる利息】
・100万円×1.55%×1/2(半年間であるため)=7750円

実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「1574円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。

そのため、個人向け国債・変動10年を金利1.55%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「7750円-1574円=6176円」となります。

参照:変動10年「第193回債」財務省

■個人向け国債「変動10年」は、金利上昇期の「手堅い」選択肢
個人向け国債には「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3タイプがあります。資産を守りつつ、将来のインフレ(物価上昇)にも備えたい方には、「変動10年」が手堅い選択肢となります。その特長を以下で整理します。

▼市場金利に連動するから、受取利息もそれに合わせて見直される「変動10年」の大きな特長は、半年ごとに適用金利が見直されることです。これによるメリットには次の2つがあります。

①金利上昇の波に乗れる
世の中の金利が上がれば、それに合わせて半年ごとに受け取る利息も増えていきます。「もっと金利が上がってから買えばよかった」という後悔がありません。

②最低金利の保証
どんなに低金利になったとしても、年0.05%の金利が保証されています。
利息がゼロにならないという安心感は、家計を守る上で大きな支えになります。

▼日本政府が保証する「元本割れなし」の安心感投資信託や株のように価格が上下して元本が削られる心配がないのが、国債の強みです。ここでも、以下のメリットがあります。

①国が責任を持つ
元本と利息の支払いは日本政府が行います。

②老後資金の「置き場所」に最適
「大切な資金を減らしたくない、でも普通預金よりは少しでも増やしたい」という方のニーズに合った仕組みです。今回の年1.55%という金利は、もはや定期預金レベルの高金利。元本割れのリスクを抑えながら、着実に資産を育てる頼もしい選択肢といえます。

▼1万円から、自分のペースで始められるまとまった余裕資金を一度に動かすのは勇気がいりますが、国債は「1万円」からスタートできます。また、ネット銀行や証券会社から手軽に購入できるため、毎月の余剰分で少しずつ買い足していくような、柔軟な運用が可能です。

この機会に、買ってみようと思った方は、財務省のHPの取扱金融機関(2026年4月1日現在・877カ所)をチェックしましょう。

■万が一のときも心強い「中途換金」のルール
「10年もお金を固定するのは不安」という方もご安心ください。個人向け国債には、柔軟な解約ルールが備わっています。


▼1年たてば、いつでも1万円単位で換金OK購入から1年が経過すれば、いつでも一部または全額を換金できます。その際、直近2回分の税引き前の利息相当額(×0.79685)が調整額として差し引かれますが、元本そのものが減ることはありません。

▼1年以内でも換金できる「特例」がある原則として1年以内は解約できませんが、以下のような緊急時には特例が認められています。

・相続の手続き:口座名義人が亡くなられた場合、相続人による換金が可能です。

・大規模災害時の支援:災害救助法が適用された地域で被害を受けられた場合、罹災証明書などを提示することで換金が可能になります。

※詳しい手続きについては、お取引のある金融機関へ問い合わせましょう。

参照:個人向け国債の中途換金についてのよくある質問 財務省

■金利の波を味方につけて、無理のないスタートを
個人向け国債(変動10年)の強みは、半年ごとに金利が更新される「しなやかさ」にあります。購入後に世の中の金利がさらに上がれば、受け取る利息も自動的に増えていくため、「今が買い時かどうか」を悩みすぎる必要はありません。

「インフレにも対応できる、手堅い運用が自分には合っているな」と感じた方は、まずは家計に無理のない範囲から、安心できる資産運用を試してみてはいかがでしょうか。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。
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