青島文化教材社は、プラモデル「ACKS」シリーズから、「機動警察パトレイバー 1/43 AV-98 イングラムリアクティブアーマー」を2025年6月(予定)に再版することを発表した。受注は2025年1月27日(月)14時より開始される。


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『機動警察パトレイバー』は、漫画家のゆうきまさみ、脚本家の伊藤和典、メカニックデザイナーの出渕裕、キャラクターデザイナーの高田明美、演出家の押井守の5人からなるクリエイター集団「ヘッドギア」によって、1988年に全6話のOVAシリーズとしてスタート。
汎用人間型作業機械「レイバー」が発達・普及したことにより「レイバー犯罪」と呼ばれる新たな脅威が生み出された20世紀末の東京を舞台に、「イングラム」と呼ばれるレイバーに搭乗し、これに立ち向かう警視庁特車二課の活躍を、時にコメディタッチで、そして時にシリアスに描いていくストーリーにアニメファンは熱狂した。
その作品世界はコミック、劇場版、TVアニメ、新作OVA、実写ドラマと様々なフォーマットで展開され続けており、現在も新作アニメ『機動警察パトレイバーEZY』が制作進行中であることが伝えられている。まさに時代を超えて数多くのファンに愛され続けているシリーズだ。

『機動警察パトレイバー2 the Movie』は押井守監督による劇場版第2作で1993年に公開さ初期OVAの傑作エピソード「二課の一番長い日」と同じく、自衛隊によるクーデターを題材に採り、戒厳令が敷かれた東京を舞台としたスリリングかつシリアスなポリティカルフィクションとなっている。戦後日本社会の欺瞞や、戦争と平和、現実と虚構といった、映画監督・押井守の作家性がより色濃く現れた作品で、野明たち第2小隊員を後景に控えさせ、第2小隊長・後藤喜一と、第1小隊長・南雲しのぶを中心に据え、いわば ”大人のドラマ” として構成したストーリーは当時物議を醸したが、同時に「リアルアニメの最高峰」と呼ばれることとなった。その緻密な画面構成や描き込まれた背景、キャラクターの繊細な演技が後のアニメーションに大きな影響を与えている。

そんな『パト2』から、メカデザイナーである出渕裕監修のもと、2022年12月に発売されたリアクティブアーマー装備のイングラムが、2025年6月(予定)に再販されることが決定した。「ACKS No.MP-04 機動警察パトレイバー 1/43 AV-98 イングラム リアクティブアーマー」は色分け成型、接着剤不要のスナップキットで、プラスチック素材で再現されたリアクティブアーマーおよび機体各所のシーリングカバーは実感的な意匠を追求しており、内蔵された各所の関節と合わさり劇中の様々なシーンを再現して楽しめる。また、1号機・2号機・3号機のヘッドパーツを選択して組み立てることのできるコンバーチブルキットとなっており、座席の昇降が可能なコックピットには、付属の「泉野明」「太田功」「南雲しのぶ」の登場姿勢フィギュアを座らせることができる。また、脚部(ふくらはぎ)の収納ハッチは開閉式になっており、内部に付属のリボルバーカノンを収納可能。装備としてはさらにスタンスティックとライアットガンも付属する。


前述した待望の新作アニメ『機動警察パトレイバーEZY』のプロジェクト始動も来年に控える中、パトレイバーファンとしては見逃すことのできない逸品だけに、この再版の機会にぜひ手に取ってみてほしい。

(C)HEADGEAR
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