『シュレック』や『ボス・ベイビー』など数々の大ヒットアニメーションを生み出してきたドリームワークス・アニメーションの最新作で、史上最高傑作との呼び声高い映画『野生の島のロズ』の全国ロードショーが2月7日よりスタート。その完成披露試写会が1月20日(月)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、日本語吹替版を担当したキャスト陣&監督が登壇しての舞台挨拶がおこなわれた。
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ドリームワークス30周年記念作品となる映画『野生の島のロズ』は、ピーター・ブラウンの傑作児童小説『野生のロボット』が原作。嵐で無人島で流れ着いた最新型アシスト・ロボットの”ロズ”は、ひょんなことから雁のひな鳥”キラリ”を育てることになる。苛酷な島の大自然の中、キツネのチャッカリやオポッサムのピンクシッポの協力のもと、キラリと一緒に生活をしていくロズ。やがて子育てを通して心が芽生えていったロズを、島の動物たちも家族として受け入れていくことになる。そんなロズと動物たちに迫る危機とは――
昨年9月に全米で公開されるや初登場1位、さらに全世界43の国や地域でもナンバーワンヒットとなっており、世界興収合計3億ドル超を記録(昨年11月現在)。2025年アカデミー賞にも3部門でノミネートされるなど、世界的に注目されている作品となっている。
この日の舞台挨拶には日本語吹替版のキャストをつとめるロズ役の綾瀬はるか、チャッカリ役の柄本佑、キラリ役の鈴木福、ピンクシッポ役のいとうまい子、そして来日中のクリス・サンダース監督が、大歓声と拍手の中、客席通路を通ってステージに登場。サンダース監督は日本語吹替版の試写を前にした観客に向けて「ドリームワークスのスタッフとともに精魂込めて作った作品です。自分のキャリアの中でも、ここまで皆さんに見ていただけるのが嬉しい作品はないと思っています。どうぞお楽しみに!」と笑顔で挨拶をしてくれた。
日本語吹替版の映像を見ての感想を聞かれた綾瀬は「日本語だと集中して映像を見れるので、(英語版で)最初に見たときに気付かなかったチャッカリの小さな手の動き、シッポの動きや表情などを見ることができたので、日本語版を観たときに一番泣きました」とコメント。柄本も「毛の質感や、綾瀬さんも言ってたチャッカリの手の動きとか、細かい監督のこだわりが大きなスクリーンだとたくさん観れて。
また鈴木は「日本語になると、さらに深く自分自身に入ってくる感じがして。皆さんの声がすごく素敵なので、キャラクターの一人ひとりが愛おしくなって、世界観がさらに広がった印象でした」と日本語吹替版の魅力をアピール。いとうも劇中の映像の美しさについて「素晴らしかった」と感嘆の声をあげていた。
そんなキャスト陣の演技についてサンダース監督は大絶賛。「声で命を吹き込まれたキャラクターたちに、役者さん個人のスタイルが反映されていて、本当に素晴らしい演技を見せていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです」と大満足のようすだった。
キャラクターを演じるにあたって意識したことを聞かれた綾瀬は、「ロズは感情のないロボットなので、プログラミングされたことしかしゃべらないんですが、キラリと出会って育てることで愛が芽生え、母親のような感情が生まれてプログラムを超えていく。そんなロボットが成長して進化していくようすを、どう演じるか難しいこともありました」と収録でのポイントを解説。
柄本は「名前の通り、ちょっとチャッカリしたところがある、飄々としたキャラクター。寂しがり屋で見栄っ張りというところが出せればと思いながら演じました」と言いつつ、「英語と日本語で口の動き違うので、合わせるのに苦労しました」と吹き替えの難しさを口にしていた。そこについては鈴木も大変だったそうで、雁のひな鳥だったキラリが、ロボットであるロズの口調を真似たセリフを、短い尺の中に収めるのに苦労したと回想。
ここで柄本からサンダース監督に「影響を受けた日本のアニメーション作品は?」との質問が。これにサンダース監督は宮崎駿監督の『となりのトトロ』と回答。この作品の森の表現も神秘性、没入感、奥行きのある宮崎監督の描く森にインスピレーションを受けているそうで、いままでのドリームワークス・アニメーションのスタイルを変えて、あえて”手描き感”にこだわったとのこと。サンダース監督は「宮崎駿作品の背景や、キャラクターの手描き感をこの作品でも感じていただけたら、とても嬉しいです」と観客に本作の見どころをオススメしてくれた。
さらにキャスト陣にサンダース監督から、それぞれ演じたキャラクターを描いたイラストがプレゼントされるサプライズも! サンダース監督からロズが描かれた紙を手渡された綾瀬は「すごいです。ビューティフォー!」と大喜び。鈴木も感激したようすで「メチャクチャ嬉しいです。”To Fuku”と書いてくれていて。大事にお家で飾ります」と、いとうも感動の表情を浮かべながら「嬉しくて涙が出そうです。額に入れて飾ります。ありがとうございます」と監督へお礼の言葉を述べていた。
柄本も「手汗が止まらない」と大興奮。「汗が染みちゃうの嫌で。本気すぎて(笑)」と心配しつつ、イラストが描かれた紙をおっかなびっくり持つ姿に観客たちは大笑い。サンダース監督も喜びに沸くキャスト陣に「オークションサイトに出せば、少なくとも5ドルぐらいになるはず(笑)」と嬉しそうにジョークを飛ばしていた。
最後に綾瀬が「ロズはロボットなので、表情の変化はないんですけど、他の動物たちの表情は、細かいところまで感情が見えるので、細部までしっかり観て楽しんでいただけたらと思います」とファンに向けて一言。サンダース監督も「自分のキャリアの中で、製作過程で何度も観ているのに、上映をこっそり観に行ってしまったりしたのは、この映画が初めてです。日本語吹替版キャストの皆さんは、素晴らしい声(演技)なので、皆さんに観ていただけることを嬉しく、そしてうらやましく思っています」と笑顔で客席に語りかけてくれた。
舞台挨拶終了後には、キャスト陣と一緒にセルフィーで記念撮影したり、ステージ上でロズの立て看板と一緒にポーズをとって、ファンからの撮影タイムに応じたりと、サンダース監督も一仕事終えたとばかりにリラックスムード。この日の試写は観客と一緒に鑑賞予定だったとのことで、ワクワクしたようすのサンダース監督に会場から温かい拍手がおくられていた。
(C)2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.
【関連画像】『野生の島のロズ』の舞台挨拶の写真を見る!(17枚)
ドリームワークス30周年記念作品となる映画『野生の島のロズ』は、ピーター・ブラウンの傑作児童小説『野生のロボット』が原作。嵐で無人島で流れ着いた最新型アシスト・ロボットの”ロズ”は、ひょんなことから雁のひな鳥”キラリ”を育てることになる。苛酷な島の大自然の中、キツネのチャッカリやオポッサムのピンクシッポの協力のもと、キラリと一緒に生活をしていくロズ。やがて子育てを通して心が芽生えていったロズを、島の動物たちも家族として受け入れていくことになる。そんなロズと動物たちに迫る危機とは――
昨年9月に全米で公開されるや初登場1位、さらに全世界43の国や地域でもナンバーワンヒットとなっており、世界興収合計3億ドル超を記録(昨年11月現在)。2025年アカデミー賞にも3部門でノミネートされるなど、世界的に注目されている作品となっている。
この日の舞台挨拶には日本語吹替版のキャストをつとめるロズ役の綾瀬はるか、チャッカリ役の柄本佑、キラリ役の鈴木福、ピンクシッポ役のいとうまい子、そして来日中のクリス・サンダース監督が、大歓声と拍手の中、客席通路を通ってステージに登場。サンダース監督は日本語吹替版の試写を前にした観客に向けて「ドリームワークスのスタッフとともに精魂込めて作った作品です。自分のキャリアの中でも、ここまで皆さんに見ていただけるのが嬉しい作品はないと思っています。どうぞお楽しみに!」と笑顔で挨拶をしてくれた。
日本語吹替版の映像を見ての感想を聞かれた綾瀬は「日本語だと集中して映像を見れるので、(英語版で)最初に見たときに気付かなかったチャッカリの小さな手の動き、シッポの動きや表情などを見ることができたので、日本語版を観たときに一番泣きました」とコメント。柄本も「毛の質感や、綾瀬さんも言ってたチャッカリの手の動きとか、細かい監督のこだわりが大きなスクリーンだとたくさん観れて。
劇場で観るべき映画だなと実感しました」と大スクリーンでの上映を前に観客の期待感を高めてくれた。
また鈴木は「日本語になると、さらに深く自分自身に入ってくる感じがして。皆さんの声がすごく素敵なので、キャラクターの一人ひとりが愛おしくなって、世界観がさらに広がった印象でした」と日本語吹替版の魅力をアピール。いとうも劇中の映像の美しさについて「素晴らしかった」と感嘆の声をあげていた。
そんなキャスト陣の演技についてサンダース監督は大絶賛。「声で命を吹き込まれたキャラクターたちに、役者さん個人のスタイルが反映されていて、本当に素晴らしい演技を見せていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです」と大満足のようすだった。
キャラクターを演じるにあたって意識したことを聞かれた綾瀬は、「ロズは感情のないロボットなので、プログラミングされたことしかしゃべらないんですが、キラリと出会って育てることで愛が芽生え、母親のような感情が生まれてプログラムを超えていく。そんなロボットが成長して進化していくようすを、どう演じるか難しいこともありました」と収録でのポイントを解説。
柄本は「名前の通り、ちょっとチャッカリしたところがある、飄々としたキャラクター。寂しがり屋で見栄っ張りというところが出せればと思いながら演じました」と言いつつ、「英語と日本語で口の動き違うので、合わせるのに苦労しました」と吹き替えの難しさを口にしていた。そこについては鈴木も大変だったそうで、雁のひな鳥だったキラリが、ロボットであるロズの口調を真似たセリフを、短い尺の中に収めるのに苦労したと回想。
また今作が声優初挑戦となる、いとうは「肝っ玉母さんの感じで」とピンクシッポを演じるときに言われたらしく、「しゃべっていると優しくなってしまうので、出来る限り肝っ玉母さんを出すように頑張りました」と収録を振り返ってくれた。
ここで柄本からサンダース監督に「影響を受けた日本のアニメーション作品は?」との質問が。これにサンダース監督は宮崎駿監督の『となりのトトロ』と回答。この作品の森の表現も神秘性、没入感、奥行きのある宮崎監督の描く森にインスピレーションを受けているそうで、いままでのドリームワークス・アニメーションのスタイルを変えて、あえて”手描き感”にこだわったとのこと。サンダース監督は「宮崎駿作品の背景や、キャラクターの手描き感をこの作品でも感じていただけたら、とても嬉しいです」と観客に本作の見どころをオススメしてくれた。
さらにキャスト陣にサンダース監督から、それぞれ演じたキャラクターを描いたイラストがプレゼントされるサプライズも! サンダース監督からロズが描かれた紙を手渡された綾瀬は「すごいです。ビューティフォー!」と大喜び。鈴木も感激したようすで「メチャクチャ嬉しいです。”To Fuku”と書いてくれていて。大事にお家で飾ります」と、いとうも感動の表情を浮かべながら「嬉しくて涙が出そうです。額に入れて飾ります。ありがとうございます」と監督へお礼の言葉を述べていた。
柄本も「手汗が止まらない」と大興奮。「汗が染みちゃうの嫌で。本気すぎて(笑)」と心配しつつ、イラストが描かれた紙をおっかなびっくり持つ姿に観客たちは大笑い。サンダース監督も喜びに沸くキャスト陣に「オークションサイトに出せば、少なくとも5ドルぐらいになるはず(笑)」と嬉しそうにジョークを飛ばしていた。
最後に綾瀬が「ロズはロボットなので、表情の変化はないんですけど、他の動物たちの表情は、細かいところまで感情が見えるので、細部までしっかり観て楽しんでいただけたらと思います」とファンに向けて一言。サンダース監督も「自分のキャリアの中で、製作過程で何度も観ているのに、上映をこっそり観に行ってしまったりしたのは、この映画が初めてです。日本語吹替版キャストの皆さんは、素晴らしい声(演技)なので、皆さんに観ていただけることを嬉しく、そしてうらやましく思っています」と笑顔で客席に語りかけてくれた。
舞台挨拶終了後には、キャスト陣と一緒にセルフィーで記念撮影したり、ステージ上でロズの立て看板と一緒にポーズをとって、ファンからの撮影タイムに応じたりと、サンダース監督も一仕事終えたとばかりにリラックスムード。この日の試写は観客と一緒に鑑賞予定だったとのことで、ワクワクしたようすのサンダース監督に会場から温かい拍手がおくられていた。
(C)2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.
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