昨年4月に放送され、予想外のラストに多くの視聴者が衝撃を受けたTVアニメ『Unnamed Memory』。その第2期となる”Act.2”が絶賛放送中! 400年の時を経て、大国ファルサスの次期王位継承者であるオスカーは、王宮の地下で眠りについていた魔法大国トゥルダールの次期女王のティナーシャと再び巡り会う。
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――Act.2で再び出演することを、Act.1の収録時に知っていましたか?
楠木 続編に関しては、Act.1の収録時に、ふんわりと聞いてはいました(笑)。ミラリスはオーディションで決まった役ではなく、原作を追いかけながらの収録だったので、Act.2に再び出演が決まったときは、とても嬉しかったのと同時に、よりストーリーに深く関わっていくことになるので「どう演じようかな」というのが一番の感想でした。
――Act.1のミラリスについて、どんな印象がありましたか?
楠木 Act.1のミラリスは、ティナーシャたちの敵といったポジションで、セリフも暗めでダークさを感じられる描かれ方をされていたんです。現場では、監督やスタッフから「難しいと思うんですけど」という前置きと共に、細かい説明をいただきながら、ミステリアスな感じを出せるように演じさせてもらいました。
――そんなミラリスですが、Act.2ではどのように演じようと考えましたか?
楠木 お話しが進むにつれて、だんだんティナーシャたちとの対立理由が、お互いの考え方の相違で起こっていたことが、明らかになってくるんです。その結果”対立する敵”としてではなく、”背負ってしまった運命に立ち向かっている少女”といった部分が、強くなっていくことになります。なのでAct.2では、悪者っぽく見せたくないと意識しながら演じさせてもらいました。
――監督からは、どのようなディレクションがありましたか?
楠木 事前に「ミラリスはこういう子で、いまこういう流れです」と解説をいただいた上で、どんなニュアンスで演技に落とし込むか、すり合わせながら決めていきました。ほぼ個別での収録になっていまして、私が先に個別で録って後からヴァルト役の梶さんが収録するというスタイルで進んでいったんです。メインのおふたりとも、あまり一緒に収録できなかったこともあって、全体を把握している監督&スタッフ陣と、しっかりコミュニケーションをとった上で演じさせてもらいました。
――ミラリスのパートナーであるヴァルトについて、楠木さんはどんな印象がありますか?
楠木 Act.1の頃は、関係性の明確な説明がなかったんですが、ヴァルトとミラリスにしかわからない空気感がありました。
ミラリスにとっては、ヴァルトが全てなんです。
――ミラリス視点では、ヴァルトはどのように見えていたと思いますか?
楠木 自分のために、いろいろなことを犠牲にしてくれる人って、すごく魅力的に映ると思うんです。ミラリスからしてもヴァルトは年上の男性だし、この年頃の女性が抱くような想いはあったんだろうなって、私は解釈していました。
――そんなミラリスとヴァルトの関係について、Act.2での見どころをお聞かせください。
楠木 ミラリスにとっては、ヴァルトが全てなんです。ヴァルトは危険をかえりみずにミラリスの運命をどうにか変えていこうと死力を尽くすんですが、ミラリスはヴァルトの犠牲で手に入る未来なんて望んではいなくて、「私は不幸でもいいから、あなたといたい」と願い続けるんです。ひとりの少女として運命に立ち向かいながら、ヴァルトへの想いも募らせていく。それって、もう「ヒロインじゃん」と思って(笑)。ティナーシャが表ヒロインだとしたら、裏ヒロインみたいな雰囲気がありました。もちろんオスカーとティナーシャがメイン・ストーリーなんですが、ミラリスとヴァルトのふたりによって紡がれていく純粋な愛の物語にも、ぜひ注目していただけたらと思います。
――オスカーとティナーシャについては、どんな印象がありますか?
楠木 オスカーは圧倒的な強さをもっているだけでなく、いざとなったら国のために自分を犠牲にする決断力や、器の大きさ、カリスマ性もあり、まさに王族に適任な人物だなと思います。ただ男性として見た場合、ティナーシャの視点なら魅力的に見えるかもしれないんですけど、私的には「無理矢理な殿方はそこまで……」という感じはあります(笑)。ドキッとはしつつも、そこまで含めて王族なのかなとは思いました。
――ティナーシャについてはいかがでしょう?
楠木 ティナーシャは本当にいじらしい女の子ですよね。自分の持っている圧倒的な力をちゃんと理解しているからこそ、オスカーを相手にしたときに、ちょっと臆してしまうところもあって。Act.1では、そんなふたりの関係を12話通してずっと見続けながら、「早くくっつかないかな」と思っていました(笑)。
――今後、ふたりの関係性はどうなっていくと思いますか?
楠木 Act.2ではティナーシャの想いが、なかなかオスカーに伝わらず、見ていてしんどくなる瞬間もあるんです。恋愛について「追いかけられる方が幸せなのか? 追いかける方が幸せなのか?」といった論争って、昔からあると思うんですが、ふたりを見ていて「男性が追いかける恋愛の方が幸せになれる」という結論に私は至りました(笑)。こういった恋愛のかたちの良さもあるし、結局、ふたりの距離は縮まっていくわけですが、やっぱりAct.1のときの方が個人的に憧れるかたちではありました。私自身ふたりの関係がどうなっていくのか、すごく気になるところです。
――最後にAct.2の見どころと、ファンへのメッセージをお願いします。
楠木 恋愛的なストーリーの側面もありつつ、「私たちはどう生きたいんだろう」「どうしたら、そこを実現できるんだろう」ということを考えさせながら、それを叶えていく力強さが描かれている作品になっています。
楠木ともり(くすのきともり)
12月22日生まれ。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。主な出演作はTVアニメ『ひきこまり吸血姫の悶々』(テラコマリ・ガンデスブラッド)、『豚のレバーは加熱しろ』(ジェス)、『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』(リーゼロッテ・リーフェンシュタール)、『チェンソーマン』(マキマ)ほか。
過去を改変したことで新たな未来を生きることになったふたりは、もう一度結ばれることができるのか! 今回はそんなAct.2で重要な役割を果たす謎の少女・ミラリス役を演じた楠木ともりに、彼女の魅力やパートナーである魔法師のヴァルトについて語ってもらった。
【関連画像】『Unnamed Memory』楠木ともりさんの写真を見る!(写真7枚)
――Act.2で再び出演することを、Act.1の収録時に知っていましたか?
楠木 続編に関しては、Act.1の収録時に、ふんわりと聞いてはいました(笑)。ミラリスはオーディションで決まった役ではなく、原作を追いかけながらの収録だったので、Act.2に再び出演が決まったときは、とても嬉しかったのと同時に、よりストーリーに深く関わっていくことになるので「どう演じようかな」というのが一番の感想でした。
――Act.1のミラリスについて、どんな印象がありましたか?
楠木 Act.1のミラリスは、ティナーシャたちの敵といったポジションで、セリフも暗めでダークさを感じられる描かれ方をされていたんです。現場では、監督やスタッフから「難しいと思うんですけど」という前置きと共に、細かい説明をいただきながら、ミステリアスな感じを出せるように演じさせてもらいました。
――そんなミラリスですが、Act.2ではどのように演じようと考えましたか?
楠木 お話しが進むにつれて、だんだんティナーシャたちとの対立理由が、お互いの考え方の相違で起こっていたことが、明らかになってくるんです。その結果”対立する敵”としてではなく、”背負ってしまった運命に立ち向かっている少女”といった部分が、強くなっていくことになります。なのでAct.2では、悪者っぽく見せたくないと意識しながら演じさせてもらいました。
――監督からは、どのようなディレクションがありましたか?
楠木 事前に「ミラリスはこういう子で、いまこういう流れです」と解説をいただいた上で、どんなニュアンスで演技に落とし込むか、すり合わせながら決めていきました。ほぼ個別での収録になっていまして、私が先に個別で録って後からヴァルト役の梶さんが収録するというスタイルで進んでいったんです。メインのおふたりとも、あまり一緒に収録できなかったこともあって、全体を把握している監督&スタッフ陣と、しっかりコミュニケーションをとった上で演じさせてもらいました。
――ミラリスのパートナーであるヴァルトについて、楠木さんはどんな印象がありますか?
楠木 Act.1の頃は、関係性の明確な説明がなかったんですが、ヴァルトとミラリスにしかわからない空気感がありました。
Act.2では、ミラリスに対して、人生を賭けて護るという決意を感じ、そのためなら手段を選ばないような危うさがあり、謎めいていながら悪者過ぎず、でも「なんかコイツヤベーぞ」感はあるという、そんなヴァルトを演じる梶さんのバランス力は本当にすごかったです。ブライトな声の中にある闇の部分みたいなところを引き出しつつ演じている印象がありました。
ミラリスにとっては、ヴァルトが全てなんです。
――ミラリス視点では、ヴァルトはどのように見えていたと思いますか?
楠木 自分のために、いろいろなことを犠牲にしてくれる人って、すごく魅力的に映ると思うんです。ミラリスからしてもヴァルトは年上の男性だし、この年頃の女性が抱くような想いはあったんだろうなって、私は解釈していました。
――そんなミラリスとヴァルトの関係について、Act.2での見どころをお聞かせください。
楠木 ミラリスにとっては、ヴァルトが全てなんです。ヴァルトは危険をかえりみずにミラリスの運命をどうにか変えていこうと死力を尽くすんですが、ミラリスはヴァルトの犠牲で手に入る未来なんて望んではいなくて、「私は不幸でもいいから、あなたといたい」と願い続けるんです。ひとりの少女として運命に立ち向かいながら、ヴァルトへの想いも募らせていく。それって、もう「ヒロインじゃん」と思って(笑)。ティナーシャが表ヒロインだとしたら、裏ヒロインみたいな雰囲気がありました。もちろんオスカーとティナーシャがメイン・ストーリーなんですが、ミラリスとヴァルトのふたりによって紡がれていく純粋な愛の物語にも、ぜひ注目していただけたらと思います。
――オスカーとティナーシャについては、どんな印象がありますか?
楠木 オスカーは圧倒的な強さをもっているだけでなく、いざとなったら国のために自分を犠牲にする決断力や、器の大きさ、カリスマ性もあり、まさに王族に適任な人物だなと思います。ただ男性として見た場合、ティナーシャの視点なら魅力的に見えるかもしれないんですけど、私的には「無理矢理な殿方はそこまで……」という感じはあります(笑)。ドキッとはしつつも、そこまで含めて王族なのかなとは思いました。
――ティナーシャについてはいかがでしょう?
楠木 ティナーシャは本当にいじらしい女の子ですよね。自分の持っている圧倒的な力をちゃんと理解しているからこそ、オスカーを相手にしたときに、ちょっと臆してしまうところもあって。Act.1では、そんなふたりの関係を12話通してずっと見続けながら、「早くくっつかないかな」と思っていました(笑)。
――今後、ふたりの関係性はどうなっていくと思いますか?
楠木 Act.2ではティナーシャの想いが、なかなかオスカーに伝わらず、見ていてしんどくなる瞬間もあるんです。恋愛について「追いかけられる方が幸せなのか? 追いかける方が幸せなのか?」といった論争って、昔からあると思うんですが、ふたりを見ていて「男性が追いかける恋愛の方が幸せになれる」という結論に私は至りました(笑)。こういった恋愛のかたちの良さもあるし、結局、ふたりの距離は縮まっていくわけですが、やっぱりAct.1のときの方が個人的に憧れるかたちではありました。私自身ふたりの関係がどうなっていくのか、すごく気になるところです。
――最後にAct.2の見どころと、ファンへのメッセージをお願いします。
楠木 恋愛的なストーリーの側面もありつつ、「私たちはどう生きたいんだろう」「どうしたら、そこを実現できるんだろう」ということを考えさせながら、それを叶えていく力強さが描かれている作品になっています。
皆さんの中には、ミラリスとヴァルトのことを忘れてしまった方もいたかもしれません(笑)。でも、Act.1のときには明かされていなかった、より深いふたりの関係性をAct.2ではお見せできると思っていますので、そのあたりもぜひ楽しみにしていただけたなら嬉しいです。
楠木ともり(くすのきともり)
12月22日生まれ。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。主な出演作はTVアニメ『ひきこまり吸血姫の悶々』(テラコマリ・ガンデスブラッド)、『豚のレバーは加熱しろ』(ジェス)、『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』(リーゼロッテ・リーフェンシュタール)、『チェンソーマン』(マキマ)ほか。
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