昨年春に放送されたアニメ『黒執事 -寄宿学校編-』のスペシャルイベント「『黒執事 -寄宿学校編-』AFTER the MIDNIGHT TEA PARTY ~A Return to Weston College~』が、2024年12月8日(日)に千葉の幕張国際研修センター・シンポジウムホールで開催。本作に出演したメインキャスト陣らによる生アフレコやトーク、ゲームなどで大いに盛り上がった。
【写真】『黒執事』楽しかった♪イベント写真をチェック!(写真17枚)
全世界シリーズ累計3600万部を超え、その美しく緻密に描かれた世界観と多彩なキャラクターで世界中のファンを魅了し続ける枢やな先生の大人気コミック『黒執事』(「月刊Gファンタジー」/スクウェア・エニックス刊)。2008年からTVシリーズ、OVA、さらには劇場版と、多くのファンの支持を集めながらアニメ5作が制作された。
2024年4月からは7年の刻を超え、英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校を舞台に、名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスと”女王の番犬”シエル・ファントムハイヴが失踪事件の謎を探る新シリーズ『黒執事 -寄宿学校編-』が開幕。SNSを中心に大きな話題を呼んだ。また2025年4月からは原作エピソードの続編となる『黒執事 -緑の魔女編-』の放送開始も決定と、さらなる展開に期待感が高まっている。
今回開催されたスペシャルイベントにはセバスチャン・ミカエリス役の小野大輔、ウェストン校の監督生でP4(プリーフェクトフォー)と称されるエドガー・レドモンド役の渡部俊樹、ロレンス・ブルーアー役の榎木淳弥、ハーマン・グリーンヒル役の武内駿輔、グレゴリー・バイオレット役の橘龍丸、さらに葬儀屋(アンダーテイカー)役の諏訪部順一が出演。
開演とともに作品の雰囲気を再現するセットが組まれたステージ上で、『黒執事 -寄宿学校編-』の名シーンを抜粋してのスペシャル生アフレコ前半戦がスタート。スクリーンに映し出された各シーンの映像にアフレコしていくキャスト陣の姿に観客たちの目は釘付けとなっていた。
もちろんイベントならではの見どころも。アニメそのままの声音で艶やかにセバスチャンを演じていく小野に対して、P4を演じる4人はそこかしこでアドリブを連発。白鳥宮(スワンガゼボ)でシエルが学内で行方不明になっている生徒の話を振るシーンでは、誤魔化そうとするP4のようすを動揺マシマシで演じ、会場からは大きな笑いがおこった。
第7話のクリケット大会決勝のシーンでは、投手であるブルーアーを演じた榎木が決め球の必殺技名「闇夜の梟(ハンター・イン・ザ・ダーク)」にフクロウの鳴き声を「ホッホー」と追加。ハイライトとなるブルーアーとグリーンヒルとの対決シーンでは、榎木と武内がスタンドからマイクを外し、直接向き合って相手を威嚇する一幕も。榎木の周囲をグルグルと回った武内が気合いを入れた瞬間、映像ではグリーンヒルの打った打球はバウンダリーを越えてスタンドに直撃。打たれたショックでガックリと膝を付く榎木を見下ろしながら、「あんまり勝手に変なことをするんじゃない!」と武内がアドリブで応えるなど、コミカル感満載にそれぞれ力の入った演技を見せてくれた。
フリーダムなアドリブは黒執事の伝統!?
校長の正体が葬儀屋だったことが判明したところで、生アフレコ前半戦は終了。その後のトークパートで、キャスト陣がこの生アフレコを振り返り、「過去の『黒執事』のイベントですごいアドリブをしていたキャストがいらっしゃったので伝統を継がないといけないと思った」と言う榎木に、「手本があったんだ」と諏訪部からツッコミが入っていた。
また収録現場でも賑やかだったという武内の雰囲気は今回の生アフレコでも発揮され、バイオレット役の橘は「最初のマイクの並びを決めたときに武内君の隣に行ったのは失敗だった」と笑いを誘った。
渡部はレドモンドの投球シーンで必殺技を叫べたことに「花形ですし、格好いいです」とホクホクといったようす。同じく投球シーンを演じた榎木だが、必殺技については監督が言い方にこだわったという収録当時のディレクションを思い出しながら演じたとのこと。
前半戦ラストに校長の正体が葬儀屋と判明するシーンについて、諏訪部は放送当時にSNSなどで視聴者のリアクションを見てほくそ笑んでいたという。そのようすを再現しながら嬉しそうに「ヒッヒッヒ」という葬儀屋の悪い笑いを浮かべる諏訪部に客席からは大きな笑い声があがっていた。
そしてこの日の諏訪部は白い長髪のウィッグに特徴的な衣装と、葬儀屋を彷彿とさせるコーディネートでイベントに参加。観客からの拍手と「本当に葬儀屋」「仕上がってる」とキャスト陣から声をかけられ、嬉しそうな笑顔を見せていた。
イベント中盤戦にはゲームコーナーが用意され、小野、渡部、榎木のセバスチャンチーム、諏訪部、武内、橘の葬儀屋チームに別れて”シチュエーション当てクイズ”で勝負をすることに。それぞれチームの代表者である小野と諏訪部が回答者となり、5つの選択肢を元に他のチームメンバー二人が言った「御意」がどんなシチュエーションで使われたかを聞きかけるといった対決内容だったのだが、双方そろって大苦戦。
シンプルにわかりやすく演じる渡部に対し、榎木の変なポーズからの「御意」は「おかずが多い」「全然わかんないよ」と両チームは大混乱。また気合いを入れて叫ぶ武内に、身体をくねらせながらの橘と、創意工夫にあふれる演技プランに小野も諏訪部も悩みまくりとなっていた。
それでもお互い3問を的中させ、結果は3対3の同点に。最後は両チームとも3枚のパネルをめくって点数の多かった葬儀屋チームが勝利し、「イギリスお土産セット」をゲットした。
小野との掛け合いでバチバチ感を楽しむ諏訪部?!
ここからは生アフレコ後半戦。セバスチャンと葬儀屋の緊張感あふれる会話とバトルが展開され、小野と諏訪部の息の合った演技によって観客たちはダークな『黒執事』の世界観にどっぷりと浸かっていくことに。そんな迫力の生アフレコに客席は大興奮となっていた。
生アフレコが終わると、小野は「僕にとっては諏訪部さん(葬儀屋)は永遠の敵。
諏訪部も「セバスチャンと葬儀屋のバチバチ感は演じていて楽しい。この先も物語の中でバチバチしたいと思っています」とコメント。「いつか倒します!」と打倒を宣言する小野に対して、葬儀屋そのままに「それはどうかなぁ~」とひらりとかわす諏訪部に観客からは大きな拍手がおくられていた。
イベントのラストには『黒執事 -緑の魔女編-』の情報も初公開。2025年4月より放送が開始されることや、セバスチャンとシエルが描かれたティザービジュアルが公開されるとキャスト陣からは「格好いい!」と声が。またメインキャラクターの新規イラストもお披露目されることに。新キャラクターのジークリンデ・サリヴァンとヴォルフラムのビジュアルと、新キャストとしてサリヴァン役・釘宮理恵、ヴォルフラム役・小林親弘の名前が発表されると客席からはどよめきと大歓声が。
そんな二人からのメッセージも披露され、釘宮は「まだ幼い少女なのに複雑な背景と重たいものを背負った彼女をしっかり演じていきたいと思っています!」と意気込みを、小林からは「『寄宿学校編』も最高でしたよね? 『緑の魔女編』も最高です!」と期待感を煽る言葉を寄せた。
「緑の魔女編」のアフレコも既に進んでおり、小野が言うには現場の雰囲気は「にぎやかだったなー(笑)と思い返す『寄宿学校編』と比較して、落ち着いています」とのこと。新キャラクターを演じる釘宮と小林の二人は実直に収録にのぞんでいるそうで、「重くて暗いストーリーに演者一丸となって立ち向かっている」と語った。
ラストはキャスト6人がそれぞれ挨拶。最後に小野が「うるさかったと言ってしまったけど、P4がいてくれてよかった」と『寄宿学校編』を支えてくれた4人への感謝の言葉を挟みつつ、「今思うことは、これから先、枢先生が描かれる限り、『黒執事』が完結するまで僕は執事でいたい。『イエス・マイロード』という言葉を届け続けたいなと、今日改めて思いました」とファンに語りかけ、大きな拍手に包まれながらイベントは終了となった。
2025年4月から放送される『黒執事 -緑の魔女編-』の期待が高まる中、今回は昼夜二回公演のうち、昼公演をレポートで振り返っていこう。
【写真】『黒執事』楽しかった♪イベント写真をチェック!(写真17枚)
全世界シリーズ累計3600万部を超え、その美しく緻密に描かれた世界観と多彩なキャラクターで世界中のファンを魅了し続ける枢やな先生の大人気コミック『黒執事』(「月刊Gファンタジー」/スクウェア・エニックス刊)。2008年からTVシリーズ、OVA、さらには劇場版と、多くのファンの支持を集めながらアニメ5作が制作された。
2024年4月からは7年の刻を超え、英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校を舞台に、名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスと”女王の番犬”シエル・ファントムハイヴが失踪事件の謎を探る新シリーズ『黒執事 -寄宿学校編-』が開幕。SNSを中心に大きな話題を呼んだ。また2025年4月からは原作エピソードの続編となる『黒執事 -緑の魔女編-』の放送開始も決定と、さらなる展開に期待感が高まっている。
今回開催されたスペシャルイベントにはセバスチャン・ミカエリス役の小野大輔、ウェストン校の監督生でP4(プリーフェクトフォー)と称されるエドガー・レドモンド役の渡部俊樹、ロレンス・ブルーアー役の榎木淳弥、ハーマン・グリーンヒル役の武内駿輔、グレゴリー・バイオレット役の橘龍丸、さらに葬儀屋(アンダーテイカー)役の諏訪部順一が出演。
開演とともに作品の雰囲気を再現するセットが組まれたステージ上で、『黒執事 -寄宿学校編-』の名シーンを抜粋してのスペシャル生アフレコ前半戦がスタート。スクリーンに映し出された各シーンの映像にアフレコしていくキャスト陣の姿に観客たちの目は釘付けとなっていた。
もちろんイベントならではの見どころも。アニメそのままの声音で艶やかにセバスチャンを演じていく小野に対して、P4を演じる4人はそこかしこでアドリブを連発。白鳥宮(スワンガゼボ)でシエルが学内で行方不明になっている生徒の話を振るシーンでは、誤魔化そうとするP4のようすを動揺マシマシで演じ、会場からは大きな笑いがおこった。
そんな4人だったが「校長の決定は絶対!」のセリフにピッタリと声を合わせてみせるのはさすがといったところ。
第7話のクリケット大会決勝のシーンでは、投手であるブルーアーを演じた榎木が決め球の必殺技名「闇夜の梟(ハンター・イン・ザ・ダーク)」にフクロウの鳴き声を「ホッホー」と追加。ハイライトとなるブルーアーとグリーンヒルとの対決シーンでは、榎木と武内がスタンドからマイクを外し、直接向き合って相手を威嚇する一幕も。榎木の周囲をグルグルと回った武内が気合いを入れた瞬間、映像ではグリーンヒルの打った打球はバウンダリーを越えてスタンドに直撃。打たれたショックでガックリと膝を付く榎木を見下ろしながら、「あんまり勝手に変なことをするんじゃない!」と武内がアドリブで応えるなど、コミカル感満載にそれぞれ力の入った演技を見せてくれた。
フリーダムなアドリブは黒執事の伝統!?
校長の正体が葬儀屋だったことが判明したところで、生アフレコ前半戦は終了。その後のトークパートで、キャスト陣がこの生アフレコを振り返り、「過去の『黒執事』のイベントですごいアドリブをしていたキャストがいらっしゃったので伝統を継がないといけないと思った」と言う榎木に、「手本があったんだ」と諏訪部からツッコミが入っていた。
また収録現場でも賑やかだったという武内の雰囲気は今回の生アフレコでも発揮され、バイオレット役の橘は「最初のマイクの並びを決めたときに武内君の隣に行ったのは失敗だった」と笑いを誘った。
渡部はレドモンドの投球シーンで必殺技を叫べたことに「花形ですし、格好いいです」とホクホクといったようす。同じく投球シーンを演じた榎木だが、必殺技については監督が言い方にこだわったという収録当時のディレクションを思い出しながら演じたとのこと。
前半戦ラストに校長の正体が葬儀屋と判明するシーンについて、諏訪部は放送当時にSNSなどで視聴者のリアクションを見てほくそ笑んでいたという。そのようすを再現しながら嬉しそうに「ヒッヒッヒ」という葬儀屋の悪い笑いを浮かべる諏訪部に客席からは大きな笑い声があがっていた。
そしてこの日の諏訪部は白い長髪のウィッグに特徴的な衣装と、葬儀屋を彷彿とさせるコーディネートでイベントに参加。観客からの拍手と「本当に葬儀屋」「仕上がってる」とキャスト陣から声をかけられ、嬉しそうな笑顔を見せていた。
イベント中盤戦にはゲームコーナーが用意され、小野、渡部、榎木のセバスチャンチーム、諏訪部、武内、橘の葬儀屋チームに別れて”シチュエーション当てクイズ”で勝負をすることに。それぞれチームの代表者である小野と諏訪部が回答者となり、5つの選択肢を元に他のチームメンバー二人が言った「御意」がどんなシチュエーションで使われたかを聞きかけるといった対決内容だったのだが、双方そろって大苦戦。
シンプルにわかりやすく演じる渡部に対し、榎木の変なポーズからの「御意」は「おかずが多い」「全然わかんないよ」と両チームは大混乱。また気合いを入れて叫ぶ武内に、身体をくねらせながらの橘と、創意工夫にあふれる演技プランに小野も諏訪部も悩みまくりとなっていた。
それでもお互い3問を的中させ、結果は3対3の同点に。最後は両チームとも3枚のパネルをめくって点数の多かった葬儀屋チームが勝利し、「イギリスお土産セット」をゲットした。
小野との掛け合いでバチバチ感を楽しむ諏訪部?!
ここからは生アフレコ後半戦。セバスチャンと葬儀屋の緊張感あふれる会話とバトルが展開され、小野と諏訪部の息の合った演技によって観客たちはダークな『黒執事』の世界観にどっぷりと浸かっていくことに。そんな迫力の生アフレコに客席は大興奮となっていた。
生アフレコが終わると、小野は「僕にとっては諏訪部さん(葬儀屋)は永遠の敵。
ずっと挑んでいます」と心情を吐露。「全身全霊でこの人にぶつかって、軽くいなしてくれて、そんなずっと続く戦いは役者冥利に尽きますし、心が引き締まる思いです」と『黒執事』最大のライバル関係をファンの前で見せられたことに感無量といったようすとなっていた。
諏訪部も「セバスチャンと葬儀屋のバチバチ感は演じていて楽しい。この先も物語の中でバチバチしたいと思っています」とコメント。「いつか倒します!」と打倒を宣言する小野に対して、葬儀屋そのままに「それはどうかなぁ~」とひらりとかわす諏訪部に観客からは大きな拍手がおくられていた。
イベントのラストには『黒執事 -緑の魔女編-』の情報も初公開。2025年4月より放送が開始されることや、セバスチャンとシエルが描かれたティザービジュアルが公開されるとキャスト陣からは「格好いい!」と声が。またメインキャラクターの新規イラストもお披露目されることに。新キャラクターのジークリンデ・サリヴァンとヴォルフラムのビジュアルと、新キャストとしてサリヴァン役・釘宮理恵、ヴォルフラム役・小林親弘の名前が発表されると客席からはどよめきと大歓声が。
そんな二人からのメッセージも披露され、釘宮は「まだ幼い少女なのに複雑な背景と重たいものを背負った彼女をしっかり演じていきたいと思っています!」と意気込みを、小林からは「『寄宿学校編』も最高でしたよね? 『緑の魔女編』も最高です!」と期待感を煽る言葉を寄せた。
「緑の魔女編」のアフレコも既に進んでおり、小野が言うには現場の雰囲気は「にぎやかだったなー(笑)と思い返す『寄宿学校編』と比較して、落ち着いています」とのこと。新キャラクターを演じる釘宮と小林の二人は実直に収録にのぞんでいるそうで、「重くて暗いストーリーに演者一丸となって立ち向かっている」と語った。
また物語の舞台がドイツということで、演じるにあたってはドイツ語がキーになっているとのこと。『寄宿学校編』の最後にあった今回のエピソード導入部分のキャラクターにも声をあてていた駒田航がドイツ語の監修に入っており、発音だけでなく感情も込めての演技指導があったという。小野は「無茶苦茶ネイティブだから。ビックリするよ。ダンケシェーン(ありがとう)」と自身の演じるセバスチャンのドイツ語に自信を見せていた。
ラストはキャスト6人がそれぞれ挨拶。最後に小野が「うるさかったと言ってしまったけど、P4がいてくれてよかった」と『寄宿学校編』を支えてくれた4人への感謝の言葉を挟みつつ、「今思うことは、これから先、枢先生が描かれる限り、『黒執事』が完結するまで僕は執事でいたい。『イエス・マイロード』という言葉を届け続けたいなと、今日改めて思いました」とファンに語りかけ、大きな拍手に包まれながらイベントは終了となった。
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