クリエイターからは『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の神山健治監督と、『攻殻機動隊 新劇場版』『攻殻機動隊ARISE』の脚本を手がけた小説家・冲方丁さんが登壇。多彩なテーマで公開ブレストを繰り広げた。
今回のトークセッションは、2002年制作の『S.A.C.』と2013年制作の『ARISE』の映像を、テーマごとに上映しながら進行していった。どちらの作品も2030年頃を舞台としているものの、テクノロジーの描き方には様々な差異が見られた。
とりわけ『S.A.C.』にスマートフォンではなくフィーチャーフォンが登場する場面は、現実がフィクションを追い越した部分と言えるだろう。神山監督は『S.A.C.』について、当時はネットに馴染みがない人もまだ多かったため、未来のテクノロジーを現実と地続き感があるように描きたかったと制作秘話を口にした。
まず第1テーマ「義体・ロボット」では、神山監督が『S.A.C.』第1話で芸者ロボットを出した理由について触れた。これまでのSFではロボットは肉体労働の代用として使われることが多かったが、むしろ「人間ができないことをやらせるだろう」と感じ、本来は長年の修行が必要な芸者をやらせてみたそうだ。
続けて、高いスキルが必要な職業がプログラム化されることで、昔のSFが想像していたのとは違う形で人間の職業が奪われる可能性に言及し、「もしかしたら冲方さんの小説を書くテクニックもコピーされたり……」とその脅威を語った。
第2テーマ「電脳・人工知能」では、冲方さんが電脳空間について、以前は視聴者が混乱しないように現実空間とは異なる表現をしていたが、『ARISE』ではそうしなくても問題ないぐらい当たり前の存在になっていたと話した。
その上で素子の電脳空間は彼女のパーソナリティーの変化を表現するため、仲間ができるごとにイスが現れたり部屋ができたりと、姿形が変わる演出を盛り込んだと明かした。
第3テーマ「都市」では、冲方さんが『ARISE』の新市街は自動運転が実現しているため信号機や標識が存在せず、SF的なガジェットを加えないことが逆説的にリアリティを生んでいると語った。
さらに研究者側からは「電脳が普及している時代では、移動することはコストになるのでは」といった指摘も飛び出し、そこから義体はどのように動いているのかというエネルギー問題に話が及ぶなど、セッションは大きな盛り上がりを見せた。
[高橋克則]
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