アニメのキャラクターや風景、作中に出てくるごはんなど、アニメに関する様々なものを料理で再現するこのコーナー。第4回は、2015年秋アニメとして絶大な人気を誇った『ワンパンマン』の主人公・サイタマのキャラ弁。『ワンパンマン』は、ONEさんが2009年7月3日よりウェブサイト上で連載しているWEB漫画が原作。現在、『となりのヤングジャンプ』(集英社)にて、作画を村田雄介さんが担当しているリメイク版も連載されている。主人公であるヒーロー・サイタマは、3年間のトレーニングでどんな敵でもワンパンで倒してしまう最強の力を手に入れ、代償として髪の毛を失った。強くなりすぎたことで、どんな敵と戦っても一瞬で決着がついてしまう彼は、ヒーローでありながら無気力さ全開……というギャグ系アクションストーリーだ。そんな『ワンパンマン』を見ていて、ふと思った。「サイタマってオムライスみたいな色だな……」と。そこで今回のアニメシは、「ワンパンマンオムライス弁当」にしてみようと思う。<材料>(ケチャップライス)・ご飯 約お茶碗1,5杯分・ケチャップ 大さじ2,5・塩コショウ 少々(薄焼き卵)・卵 2個・塩コショウ 少々(ケチャップゼリー)・ケチャップ 大さじ3・水 100cc・ゼラチン 3g(顔のパーツ用)・チーズ 1枚・ハム 1枚・海苔 1枚(付け合わせ)・鶏むね肉 1/2枚・酒 大さじ1・醤油 大さじ1・にんにく(チューブ) 2cm・レタス、トマト 好みで<作り方>1、卵を卵黄と卵白に分け、卵白を1/4卵黄に加えて混ぜる。そしてそれぞれを分けて焼き、薄焼き卵を作る。焦げないように、弱火で様子を見ながら焼く。焼いたら冷ましておく。2、水でふやかしたゼラチンとケチャップを耐熱容器に入れてレンジで加熱して溶かし、お皿にラップを敷いて流し入れ、冷蔵庫か冷凍庫で冷やし固める。3、卵とケチャップゼリーを冷ましている間に、ケチャップライスを作る。フライパンに油(分量外)を引き、ご飯を入れて炒め、ご飯に油がなじんだらケチャップと塩コショウを加えてさらに炒める。4、次は付け合わせの鶏むね肉のにんにく醤油炒め。スライスした鶏むね肉をビニール袋に入れ、酒、醤油、にんにくを加えてよく揉みこみ、油を引いたフライパンで焼くだけ。焼いている間に、レタスとプチトマトを洗っておく。5、あとは、お弁当箱の3/4にケチャップライスを敷き詰め、はさみや包丁、ピンセットや爪楊枝を駆使してハム、チーズ、海苔をカットし、サイタマらしく形を作っていく。ケチャップライスは、真ん中が少し盛り上がるように入れると顔が立体的になる。キャラ弁づくりでの最大の難関は、やっぱり海苔。浮き上がってきたり、ピンセットに張り付いたりと、なかなかに手ごわい。卵白は破れやすいので気を付けてセットしよう。若干雑に置いた方が、マントがはためいている感じが出るかもしれない。いかがだろうか? 顔の作りが単純であるおかげで、絵が描けない筆者でもサイタマらしい顔が作れたように思う。器用な人は、ぜひかっこいいバージョンのサイタマやジェノスなど、別のキャラクターにもチャレンジしてみてほしい。≪月乃雫≫【月乃雫】アニメ、料理ライター 兼 料理研究家。「ダ・ヴィンチニュース」やこの「アニメ!アニメ!」、企業の会報誌などで原稿を書いたり料理をしたりしています。