渡辺総監督は制作の合間を縫って駆けつけたそうで、まず「今回は音にこだわっていますので、TVで見たのではわからないぐらいの音がたくさんついています。今日はいい音で見てもらえてよかったです」と挨拶する。
島袋は大画面で鑑賞した感想を聞かれ、「興奮しすぎて頭がまとまらない」と前置きつつも「作品を肌で感じることができた」とコメント。市ノ瀬は「“劇場映え”する作品」と話し、上坂も「うちのTVで見るなんて、申し訳ない」と賛同した。
大塚はアフレコの様子を聞かれ、渡辺総監督自らが音響面のディレクションをしていると説明。「集中しながらも楽しく収録しています。キャロルとチューズデイの2人は、最初はすごく緊張していたけれど、劇中の2人とシンクロして成長していけばいいんじゃないかと思う」と、島袋と市ノ瀬にエールも送る。
また、渡辺総監督が「ガスという役は頼りなさそうに見えて、肝心なところは仕切っているキャラクターだと思いますが、アフレコ現場でも大塚さんが、頼りになさそうにみえてちゃんと仕切ってくれています(笑)」と、冗談交じりに現場の雰囲気を紹介する場面も。
各キャラクターの印象の話題では、まず島袋が「サバサバしているので言葉遣いも荒いかと思ったら、“~なのね”とか柔らかい言葉遣いも使っていて。たくましそうにみえても、ナイ・ブリックス(キャロルのシンガーボイス担当)さんの歌声が彼女の繊細さを教えてくれます。……すごくいい子なんですよ」と、キャロルへの愛情を熱弁。
一方の市ノ瀬は「音楽に対する思い、芯の強い子です。あとお嬢様ではあるけれど、あまりかっちりせず、“ググってみた”とか現代っ子っぽい言葉遣いも使うことがあるので、馴染みやすいキャラクターでした」と、チューズデイの魅力を語った。
また上坂は、演じるアンジェラについて「モデルからの転身のために歌手になろうとしているキャラクターで、2人とは音楽に対する動機がぜんぜん違うのがおもしろいと思いました。アンジェラは周囲のみんなに認められるため、自分のアイデンティティーを求めてして歌を歌っているんだと思います」と分析する。
大塚はガスについて「昔ロックバンドとして活動していたミュージシャンでしたが、それが売れなくなってふてくされて、今はだらしない生活をしている人です。でも2人に会って、死にかけていた魂に火がつきます」と、劇中での立ち位置を紹介。演じるにあたり「これから、2人を押し上げていくことに燃えていきますが、それが邪魔にならず、ちゃんと支えられるように演じられたらいいなと思います」とのスタンスも述べた。
このほか、渡辺総監督は劇中歌が英語で歌われることについて、「世界で配信される作品なので、堂々と世界で通用するよう、全部の歌をネイティブの人に英語で歌ってもらいたかったんです。あと、自分が洋楽の影響を受けて育ってきたので、それ(その恩)を世界に返したいという気持ちもあります」との狙いも説明した。
最後はゲスト全員がそれぞれ、来場者にSNSなどで口コミしてくれるようアピール。
渡辺総監督は「世界に届けたいといいつつ成田につく前にコケてしまってはしょうがないので(笑)、作品を広げる一助を担ってもらえれば」と観客を沸かせ、作品を訴えつつトークを締めくくった。
TVアニメ『キャロル&チューズデイ』は、4月10日よりフジテレビ「+Ultra」ほかにて放送開始予定。
(C)ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会