先日、TVアニメ化が決定した『無能なナナ』のスタッフ情報とスタッフコメントが公開。『FAIRY TAIL』シリーズや『ログ・ホライズン』などでメガホンを取ってきた石平信司監督をはじめ、『FAIRY TAIL ファイナルシリーズ』の脚本や『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』のシリーズ構成を務めた志茂文彦らが名を連ねた。『無能なナナ』は、絶海の孤島にある学園を舞台に、「“人類の敵”抹殺」という使命を負った若き能力者たちの姿を描く、正義と悪の知略サスペンスだ。ゲーム『車輪の国、向日葵の少女』『G線上の魔王』などで知られるシナリオライター・るーすぼーいが原作、作画を古屋庵が務め、2016年より「月刊少年ガンガン」にて連載がスタート。最新第6巻が2020年4月に発売している。今回スタッフとして発表されたのは、石平信司監督をはじめ、シリーズ構成の志茂文彦、キャラクターデザインの佐野聡彦、アニメーション制作のブリッジ。現時点では、キャストや放送時期は未発表。続報を待ちたい。<以下、コメント掲載>【監督:石平信司】第一印象は「そっちかー!」というパンチ力。あれは原作を初めて読んだ時でした。まさに1話。色んな意味でジャンル慣れというか、「これ系ならこう来るだろうな」という勘が働く自負があったせいで、見事に裏をかかれた心地よさ。アニメ化で監督のお話を頂いて「これはアニメでも必ず盛り上がる!」と確信した……というより、「是非やらせてくれ!」なノリでした。10年間ほどファンタジーにバトル、ギャグものを手掛ける機会が多かったので、久しぶりのサスペンス……しかも1話以降も何度も「そっちかー!」となる展開の作品なんてそうそうありません。自分の監督作品の中でもちょっと特殊な出来になってます。制作現場も音響も尋常ではない高揚感で作業に没頭しております。とにかく「初めて読んだときの衝撃」をそのままアニメで再現すべく、あの手この手で工夫しながら制作してるので、お楽しみに!【シリーズ構成:志茂文彦】この作品では、主人公は「人類の敵」と呼ばれる存在と戦っています。いま(2020年4月)は、新種のコロナウイルスが世界に広まって、まさに「人類の敵」との戦いが行われているところです。『無能なナナ』はもちろん、原作もアニメも、こういう事態を想定して作られたわけではないんですが、結果的に、非常に示唆(しさ)的な作品になったかなと。つまり、「人類の敵」との戦いの中で、人と人の不和や対立が深まっていくことの恐ろしさ、などについても考えるきっかけになるんじゃないか、というようなことも、いま、思っています。まあ、とはいえ、もちろん基本はエンターテインメイントなので、まずは気楽に、主人公たちの冒険、活躍、襲いかかる危機また危機、それを切り抜ける知略や、火花散る頭脳戦などをたっぷり楽しんでいただければと思います。ぜひ、応援をよろしくお願いします。<※全文は公式サイトにて公開>【キャラクターデザイン:佐野聡彦】原作の可愛らしい雰囲気に少しでも近づけるようにデザインさせていただきました! 動くナナとナナオを楽しみにして頂ければと思います!(C)Looseboy・Iori Furuya/SQUARE ENIX