ブシロードの次世代バンドコンテンツ『BanG Dream!(バンドリ!)』発のボーイズバンドプロジェクト『ARGONAVIS from BanG Dream!』が、2020年7月25日に無観客配信ライブ「MixChannel Presents ARGONAVIS Special Live -Starry Line-」を開催。本記事では、無観客ながら臨場感のあるステージと、魅力的な演出盛りだくさんのライブの模様をレポートする。「MixChannel Presents ARGONAVIS Special Live -Starry Line-」は、TVアニメ『アルゴナビス from BanG Dream!』の最終回の“その後”という設定で、キャラクターによるボイスドラマと声優によるリアルライブが混ざり合い、一本のストーリーを見ているかのような楽しみに溢れたライブとなった。ライブは、TVアニメ本編で事故の後遺症から入院していた万浬が無事に退院し、Argonavisメンバーによる退院祝いのパーティを行っている様子を描いたボイスドラマから開幕。蓮お手製の味のある飾りつけや、凛生による手料理に、万浬も大喜びの様子をみせる。早くライブやりたいよ、と待ちきれない万浬に対し、メンバーから「Argonavisサブマリーナミニライブ」のプレゼントが。5人で行うこのライブをディスフェスで知ってくれたファンにも見てもらおうと、生配信も決定し、メンバー達は期待を膨らませる。ボイスドラマが終わると、アニメ内でキャラクターの着ていた衣装に身を包んだArgonavisがステージに登場し、「星がはじまる」からライブスタート。キャラクターを演じる声優本人がリアルライブを行う、このプロジェクトならではの演出だ。七星蓮役・伊藤昌弘はステージ中央のお立ち台で伸びやかな声を響かせ、五稜結人役・日向大輔が迫力のギタープレイを魅せる。それに呼応するように、的場航海役・前田誠二はにこにことベースを爪弾き、桔梗凛生役・森嶋秀太は華麗にキーボードを奏で、白石万浬役・橋本祥平は元気いっぱいにドラムを叩く。4月に実施予定だったライブの延期を経て、「ついにステージに立てた!」という喜びが全員に溢れていた。続いて、お馴染みとなった「帆をあげろ! 航海を始めるぞ!」という伊藤の台詞から「Steady Goes!」へ。配信ライブだからこそ、各自の演奏する手元やそれぞれメンバーカラーのイヤーモニターを装着している姿、メンバー同士がユニゾンする表情など、細やかな様子が間近に見られ、視聴している側のテンションもますます上がっていく。序盤から勢いを掴むように、「GO!!!」や「メリッサ」などのカバー曲を続けざまに演奏し、そのままキャラクターによる自己紹介へ。「初めての配信ライブ、みんなの気持ちはしっかり届いてるぜ!」(結人)「素敵な時間になるように頑張るからね!」(航海)「今日も最高のステージを届けよう」(凛生)「近所迷惑にならない程度に、大きな声を出して沢山応援してね!」(万浬)「配信を見てくれているお一人お一人に、僕たちの歌を届けます!」(蓮)続くカバー曲「*~アスタリスク~」では、蓮と森嶋のラップによる“イケボ”ハーモニーが堪能でき、結人とArgonavisを繋いだ楽曲「流星雨」では、しっとりとした歌声を聴きながらアニメ本編の思い出に思いを馳せてしまう。そして「雨上がりの坂道」では、踊るようなドラムのリズムとメンバーのコーラスが軽やかに重なって雨上がりの虹を想起させた。2回目のボイスドラマパートでは、万浬の退院パーティから一週間が過ぎ、ライブカフェ「サブマリーナ」でのミニライブを迎えたArgonavisの様子が描かれる。メンバーたちが合間に小休憩を取っていると、客席後方にGYROAXIAの那由多の姿が。驚いて衣装を汚してしまった蓮と焦るArgonavisに対して、那由多は強い口調で着替えてくるように言うと、自分がボーカルに立つことを言外に告げるのであった。再びライブパートに戻ると、ステージ中央に旭那由多役・小笠原仁が佇んでおり、カバー楽曲「READY STEADY GO」を熱唱。以前のサウンドオンリーライブ「CROSSING」では、那由多のボーカルに合わせて航海と凛生、そして賢汰と深幸が演奏したが、橋本(万浬)と日向(結人)が小笠原(那由多)と共に演奏するのは初めてだ。演奏後、ステージに立った蓮は「助けてくれてありがとう」とお礼を言うも、那由多の態度は厳しい。しかし、憧れの那由多が函館までライブを見に来てくれたことに喜ぶ蓮が「次の曲、一緒に歌いませんか? 那由多くんも歌いたいよね。いつだって、一曲でも多く!」と呼びかけると、那由多は「知ったような口を聞くじゃねぇか」と吐き捨て、2人は「STARTING OVER」を歌い出す。続けてのカバー楽曲「カルマ」では、因縁ある2人のボーカルが交互に声を繋げ、サビで重なり合い、赤と青のレーザー照明を彼らを照らした。2人のボーカルの似通った部分と、まったく違う部分を実感させ、那由多はステージを去る。再びのボイスドラマポートでは、サブマリーナでの配信ライブを終えたメンバーが、集まってくれた人々に再始動を発表。一方、出て行った那由多は追ってきた蓮に、GYROAXIAがライブ・ロワイヤル・フェス予選の東京代表に選出されたことを告げ、あわせて「俺はライブ・ロワイヤル・フェスで優勝して、世界を掴む」と宣言する。サブマリーナに戻った蓮はArgonavisのメンバーと未来に思いを馳せ、たった一人のドラマーである万浬に、喜びを込めて「おかえりなさい」を伝えた。ライブパートに戻ると、全員で「AGAIN」を演奏。アニメ9話を再現するようなカメラワークで、笑顔を浮かべるArgonavisメンバーが次々と映し出され、様々な困難を乗り越えた“今”の彼らの表情に、感動もひとしおだ。伊藤は「みなさんの気持ち、ちゃんと届いてます!」と会場へと呼びかけ「この5人で乗り込んだ船、ナビの皆さんと乗り込んだ船を僕は信じています」と語り、「ゴールライン」へ。メンバーはライブへの想いを語る。「今日は僕たちのライブを見に来てくれて、ありがとございました!」(航海)「配信でいつもとはちょっと違ったけど、楽しんでくれたか?」(結人)「俺たちArgonavisの音楽がこうして届くことが嬉しい」(凛生)「もう終わるなんて寂しいよ、もっとドラム叩きたい!」(万浬)「皆さんと僕たちの心は音楽で繋がっています!」(蓮)そして、これが最後だ、と演奏されたのは、ライブのタイトルにもなっている「Starry Line」。キラキラとしたキーボードサウンドの中、蓮が胸に手を当て「君が受け取ってくれると信じたい」と歌い上げる。それはまさしくカメラの向こうからライブを見守る全員への言葉だろう。離れていてもArgonavisとファンは星座のように点と点で結ばれるのだと、メンバー全員の演奏が語っていた。一度ステージから去ったArgonavisが、アンコールで再び壇上に戻ってくると、それぞれの担当キャラがプリントされたTシャツを身に着け、リラックスしている様子。ここからは、キャラクターではなく、本人たちとしてのステージだ。アンコール曲「STARTING OVER」では、ボーカルの2人が他メンバーに絡みに行くなど、縦横無尽に駆け回り、一回目と比べ自然体でいつもは見られない姿が楽しめた。全員で、寂しさを滲ませつつ、未来への意気込みを語った。「無観客ライブならではの面白さに気づく一歩になりました」(小笠原)「(観客の皆さんが)いないけど、いるような感覚」(橋本)「皆さんに楽しんでいただけるように試行錯誤しています」(森嶋)「本音を言うと、皆さんがいてくれないのは寂しいです。また絶対に会いましょう」(前田)「次は必ずお会いしましょう!」(日向)「この期間で、キャラクターのこともメンバーのこともさらに知ることができました」(伊藤)そして、「僕たち5人の想いを聞いてください」と伊藤が語ったラスト曲「VOICE」は、5人のアカペラが重なり、しっとりと歌い上げられる。最後に「次回は会場でお会いしましょう!」とファンに向かって約束を交わし、一同は晴れやかな表情で手を振った。■「MixChannel Presents ARGONAVIS Special Live -Starry Line-」セットリスト01.星がはじまる/Argonavis02.Steady Goes!/Argonavis03.GO!!!(カバー)/Argonavis04.メリッサ(カバー)/Argonavis05.*~アスタリスク~(カバー)/Argonavis06.流星雨/Argonavis07.雨上がりの坂道(新曲)/Argonavis08.READY STEADY GO(カバー)/旭 那由多 from GYROAXIA09.STARTING OVER feat.旭 那由多 from GYROAXIA(新曲)/Argonavis feat.旭 那由多 from GYROAXIA10.カルマ(カバー)/Argonavis feat.旭 那由多 from GYROAXIA11.AGAIN(新曲)/Argonavis12.ゴールライン/Argonavis13.Starry Line(新曲)/ArgonavisEn.1 STARTING OVER feat.旭 那由多 from GYROAXIA(新曲)/Argonavis feat.旭 那由多 from GYROAXIAEn.2 VOICE/Argonavis出演者 Argonavis(七星 蓮:伊藤昌弘(Vo.)、五稜結人:日向大輔(Gt.)、的場航海:前田誠二(Ba.)、桔梗凛生:森嶋秀太(Key.)、白石万浬:橋本祥平(Dr.))ゲスト:GYROAXIA(旭 那由多:小笠原 仁(Vo.))(C)ARGONAVIS project.(C)DeNA Co., Ltd. All rights reserved.(C)bushiroad All Rights Reserved. photo:西槇太一