“中国発アニメーション”が日本に続々進出！コメディ、3DCGバトル、劇場版作品… 今観たい中国アニメ【5選】

2020年秋、中国発コメディのTVアニメシリーズ『兄に付ける薬はない！-快把我哥帯走-』第4期が放送開始し、11月には中国制作アニメーション映画『羅小黒戦記（ロシャオヘイセンキ） ぼくが選ぶ未来』の日本語吹き替え版の全国ロードショーが控えている。昨今、中国原作のアニメや、日中合同スタッフ制作によるアニメ、中国産アニメなどを日本国内で楽しめる機会も増えてきた。この記事では、注目の中国アニメ5作品を紹介する。『兄に付ける薬はない！-快把我哥帯走-』中国国内で合計閲覧数が約30億回を超えるのWebコミックのアニメ化作品。バイオレンスな妹が、おバカな兄を殴る蹴る……の兄妹愛（？）を描いた学園コメディだ。日本では2017年にアニメ第1期、2018年に第2期、2019年に第3期、そして2020年10月より第4期が放送・配信スタートとなった。吹き替え版のボイスキャストは、時分役の中村悠一、時秒役の雨宮天を筆頭に、小野賢章、花江夏樹、森永千才らが担当している。『兄に付ける薬はない！-快把我哥帯走-』はdアニメストア、U-NEXTほかにて配信中。『凹凸世界』中国国内で、シリーズ累計4億回視聴を記録する3DCGバトルアクションアニメ。気まぐれな創造神が作り出した「凹凸世界」で開催される、優勝すると“すべてを得られると同時に神に代わって世界を支配する権力が授けられる”という「凹凸大会」に挑む少年ジンの成長物語だ。日本では2019年にシーズン1・シーズン2を放送・配信した。吹き替え版は、ジン役の柿原徹也をはじめ、M・A・O、小野友樹、伊藤美来らが出演している。『凹凸世界』はAmazon PrimeVideo、Huluほかにて配信中。『詩季織々』日本のアニメーション映画『秒速5センチメートル』を観て新海誠監督に憧れたという、中国のアニメスタジオHaoliners（ハオライナーズ）の代表を務めるリ・ハオリン監督と、『秒速5センチメートル』『君の名は。』を制作したコミックス・ウェーブ・フィルムのコラボプロジェクトである。リ・ハオリン総監督、実写映画出身のイシャオシン監督、CGチーフとして新海作品を支えてきた竹内良貴監督が、中国を舞台にした短編オリジナルアニメを紡ぎ、2018年8月4日に劇場公開。キャストは坂泰斗、伊瀬茉莉也、寿美菜子、白石晴香、安元洋貴、大塚剛央、長谷川育美らだ。『詩季織々』はDVDがDVD販売店、オンラインショップなどで販売。『紅き大魚の伝説』リャン・シュエン監督とチャン・チュン監督が『莊子』に着想を得て、『山海経』『捜神記』といった中国の古典を参考に世界観を構築した長編ファンタジーだ。両監督が2004年に発表したフラッシュアニメが原点となっており、2人はその長編化を目指したものの製作は難航し、最終的に中国の企業エンライト・メディアが出資をして完成に至った。日本では2017年に東京アニメアワードにて公開。吹き替え版は雨宮天、沢田敏子、千葉翔也らが出演している。『紅き大魚の伝説』はNetflixにて配信中。『羅小黒戦記（ロシャオヘイセンキ） ぼくが選ぶ未来』中国のアニメ監督・マンガ家のMTJJ及び寒木春華（HMCH）スタジオが制作したアニメーション映画だ。2011年3月からWEBアニメシリーズが動画サイトで公開されて話題を呼び、その後制作された劇場版は、中国国内での興行収入は3.15億人民元（約49億円）を記録する異例の大ヒットに。日本国内では、2019年9月に小規模ながら字幕版が公開されてアニメファンや業界関係者から称賛の声が上がり、2020年11月に日本語吹き替え版の全国公開が決定となった。吹き替え版は、黒猫の妖精シャオヘイ役の花澤香菜をはじめ、櫻井孝宏、宮野真守、斉藤壮馬、松岡禎丞、杉田智和、豊崎愛生、水瀬いのり、チョー、大塚芳忠らが出演。劇場アニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』は、2020年11月7日より全国にて公開。