2018年の「本屋大賞」を史上最多得票数で受賞した辻村深月のベストセラー小説『かがみの孤城』が、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』などを手掛けた原恵一監督により劇場アニメ化され、現在上映中だ。映画レビューサイトやSNSで口コミの輪が広がっている本作だが、さらにSNSで話題を呼んでいるのが、映画の中に散りばめられた小ネタだ。この記事では、気付いたら思わずニヤリとしてしまうような、2つの注目ポイントを紹介する。※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる可能性のある記述を含みます。読み進める際はご注意下さいませ。【発見レベル:易】高山みなみ演じるマサムネが、あの名探偵の決め台詞を?鏡の中の世界に招かれた7人の中学生のうちのひとり、皮肉屋でゲーム好きのマサムネを演じるのが高山みなみだ。高山といえば国民的人気アニメの主演を数多く担い、今回の役柄も十八番と言える。SNS上でも「高山みなみ様の少年声はやはり素晴らしい」「あの生意気なガキ感高山みなみさんにしかだせんよ」など、絶賛のコメントが相次ぐ。そんな中、さらにSNSで話題沸騰となっているのが、マサムネが発するとある台詞だ。この台詞、高山が別のアニメで演じている超有名キャラクターの定番の台詞と同じもの。それだけに「マサムネくんの原作にないあのボケはCV高山みなみだから為せた技ですね…笑 誰の声真似よりも似てる、最高でした」「高山みなみさんのあの台詞は、アドリブ?ほっこりしました」「アドリブなのか、監督の粋なサプライズなのか。客席からも笑い声がした」と、観客のほとんどが気付いているようす。どんな台詞なのか、ぜひ確かめてみたい。【発見レベル:難】原恵一監督とも縁のある、あの幼稚園児の声が聴こえる?物語の冒頭に、主人公こころが母親といっしょに「心の教室」と窓に書かれたビルへ入っていくシーンがある。この教室の中では、小学校低学年の子どもたちは本を読んだり遊んだりしており、小学校高学年と中学生の子どもたちは勉強したり寝ていたりする様子がうかがえる。実は、ここで聴こえてくる子どもたちの声の中に、超有名な幼稚園児が混ざっているとのこと。キャラクターの姿が見えるわけではないので、耳をよくそばだてたい。SNS上でも、「矢島晶子さんと高山みなみさんが出演してるから、笑えるところもあったり。序盤のガヤで●●●●●の声が聞こえてきたり。矢島さんは原監督と繋がりが強いし」「『かがみの孤城 』2回目。初見では気付かなかったけど、冒頭のくぐもった声はやはり矢島晶子さんなんだろう」とあり、難易度は高めのようす。聞き逃さないためにも、原恵一監督とも縁が深いキャラクターであり、また本作には大御所声優の矢島が出演していることも念頭に置いて、冒頭のシーンに注目してみたい。『かがみの孤城』は現在上映中だ。伏線のひとつにもなっているマサムネの台詞に、原監督の遊び心満載の幼稚園児の声。2つの注目ポイントがどのタイミングでどんなふうに登場するのか、物語とともに楽しみながら確かめてみたい。『かがみの孤城』出演:當真あみ 北村匠海 吉柳咲良 板垣李光人 横溝菜帆 ・ 高山みなみ 梶裕貴 矢島晶子 ・ 美山加恋 池端杏慈 吉村文香 ・ 藤森 慎吾 滝沢カレン / 麻生久美子 芦田愛菜 / 宮崎あおい原作:辻村深月「かがみの孤城」(ポプラ社刊)監督:原 恵一主題歌:優里「メリーゴーランド」(ソニー・ミュージックレーベルズ)脚本:丸尾みほキャラクターデザイン/総作画監督:佐々木啓悟ビジュアルコンセプト/孤城デザイン:イリヤ・クブシノブ音楽:富貴晴美配給:松竹制作:A-1 Pictures(C)2022「かがみの孤城」製作委員会