11月下旬、もっとも規模が大きい「Anime Festival Asia Singapore」がシンガポールにて開催された。今回、AFAにてライブを披露したアーティストの一人、May’nに話を伺った。彼女にとって3年ぶりとなるAFAは果たしてどのように映ったのだろうか。ライブを目前に控えたタイミングでのインタビューをお届けしよう。
[取材=江崎大 文=一野大悟 撮影=乃木章]
■現地でしか味わえない、会場に集まる“愛のパワー”
――May’nさんにとって、3年ぶりに現地参加するAFAかと思います。今の率直なお気持ちから聞かせてもらえますか?
ついに念願が叶った!という感じです。AFAには初年度の2008年から毎年参加させていただいていたのですが、ここ3年間は新型コロナウイルスの影響でオンラインでの参加のみでした。シンガポールに行けない日々に物足りなさを感じていました。
――やはり現地にいかないと物足りないと。
私にとっては年中行事になっていましたからね。それも、ただステージに立って歌うだけの場所ではなく、会場に来て、日本のコンテンツが海外でこんなにも人気があるということを肌で感じるための場所。そこでもらえるパワーは並々ではなかったですから、やはりそれがないと……。
――確かに、現地だからこそもらえるパワーは私も感じますね。
この会場内にいる人のほとんどが日本のアニメカルチャーのファンですので、会場に集まる愛のパワーは並々ではないですね。それはやはり現地でしか味わえないと思います。
――ある種のパワースポットと言ってもいいかもしれませんね。現地に来て感じる、日本とシンガポールの、アニメファンの違いはありますか?
それがあまり違いはないんですよ。シンガポールで歌を披露させてもらっても、日本のファンと同じように盛り上がってくれる。本当にありがたいことだし、同時に驚きも感じています。
――それは驚きですね! AFAが始まった頃から差はなかったのでしょうか?
いや、AFAが始まった2008年頃は違いがあったような気がします。特にブームの時差みたいなものは大きかったような……。
――ブームの時差、ですか?
日本で少し前に流行ったものがシンガポールで一大ブームとなっているというような空気をAFA開始当初は感じました。ただ、今はそれが薄くなり、日本で流行っているものが同時にシンガポールでも流行っている感じがしています。そこはこの約15年間で大きく変化したと思いますね。
――なるほど、その変化はすごく興味深いですね。そんなシンガポールのファンのみなさんの前で、これからパフォーマンスを行うMay’nさんの意気込みをお聞かせください。
私自身としては声出しOKのライブがかなり久々ですので、そこにまずドキドキしています。やっと新型コロナウイルスが収束に近づいているのを感じますね。
――確かに、ようやく落ち着きを取り戻しつつあるのはすごく感じます。最後に、コロナ収束後、May’nさんがチャレンジしたいことを教えてもらいたいです。
もっとシンガポールのステージにも立たせていただきたいですし、アジアの他の国やヨーロッパ、アメリカでのライブも再開したいですね。一刻も早く世界中のみなさんに会って、皆さんからパワーをもらいたいと思っています。
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