「ガンダム水星の魔女」Season2放送開始直前！改めて振り返るSeason1の注目ポイント

2022年10月より放送がスタートした『ガンダム』シリーズ最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。白熱のモビルスーツ戦と、魅力あふれるキャラクターたち、随所に散りばめられた伏線で大きな人気を集めた本作は、放送されるたびにSNS上で大きな話題を呼んだ。そんな本作のSeason2が2023年4月9日より放送開始となる。心待ちにしている人が多い一方で、終盤の怒涛の展開に、細かいストーリーが追いきれていないという人もいるだろう。今回は改めてSeason1のストーリーを振り返り、Season2で重要になってくるであろうポイントを解説していこうと思う。本記事が、これから始まるSeason2をさらに楽しむ一助になったら光栄だ。※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さいませ。物語の鍵を握る5人のキャラクターたち新たな一面を見せたスレッタ・マーキュリー引っ込み思案で内向的、他者に対してすぐに遠慮がちな態度をとる本作の主人公、スレッタ・マーキュリー。Season1では人畜無害な人物のような振る舞いが多かった彼女に、衝撃の一面が見られたのはSeason1が完結する直前のことだった。物語終盤で起こった武装集団・フォルドの夜明けによる襲撃事件で、本作のもう一人の主人公であるミオリネ・レンブランは彼らに命を狙われる。そこに駆けつけたスレッタは、一切の躊躇もなくフォルドの夜明けの構成員を殺害する。その迷いのなさに恐怖を感じたミオリネは、スレッタに「人殺し……」と言葉を投げかけ、Season1は締め括られた。予想だにしないスレッタの一面に視聴者にも大きな衝撃が走ったのだった。父の愛に触れたミオリネ・レンブランこれまでベネリットグループ総裁をつとめる父、デリング・レンブランの決定に一方的に従わされてきたミオリネ。その反発心からデリングを「クソ親父」と罵り、相容れない存在として扱ってきた。しかし、彼女の考えを大きく変える事件が起こる。フォルドの夜明けによる襲撃事件により命の危機に瀕するミオリネを、デリング自ら身を挺して守り重傷を負ったのだ。そして彼女に「生存確率の高い選択をしろ」と告げる。人間味に欠ける言動が多いデリングであったが、その中には娘への愛があったことがうかがえる一言に、彼女は父親への認識を改めた。自ら父を手にかけてしまったグエル・ジェターク決闘に敗れ、ミオリネの花婿であるホルダーの地位も失ったグエル・ジェタークは、父親であるヴィム・ジェタークから勘当される。権威とともに学内での居場所も失ったグエルは、偽名を使って運送業者で働き始める。労働に従事する中、悲運にもフォルドの夜明けによる襲撃事件に巻き込まれるグエル。決死の思いで襲撃現場から抜け出し、目の前に立ちはだかる一機のモビルスーツを撃破する。そのパイロットが父・ヴィムであったことも知らずに……。撃破後、パイロットが父であったことを知ったグエルの肩には、自分が父の命を絶ってしまったという十字架がのしかかることになるのだった。ベネリットグループ解体を目論むシャディク・ゼネリベネリットグループ御三家の一角、グラスレー・ディフェンス・システムズ社CEO、サリウス・ゼネリの養子であるシャディク・ゼネリ。サリウスの右腕として動き、一見父との間に確執がないように見せていたが、胸中では父の思想が時代にあっていないと感じていた。その確執が彼を凶行に至らせる。父の静止を振り切り武装集団・フォルドの夜明けにデリング・レンブランを殺害をするよう指示するのだ。彼がここまでの行動に至ったのはなぜか。真相はまだ明らかになっていないが、その目論みこそがSeason2の物語を大きく動かしていくことになるのは確かだろう。フォルドの夜明けとの“連絡役”ニカ・ナナウラミリオネやスレッタらと共に株式会社ガンダムの立ち上げに関わった地球出身・アーシアンであるニカ。誰に対しても笑顔で接する彼女だったが、その正体は武装集団・フォルドの夜明けとシャディク・ゼネリとの間に立つ“連絡係”だった。自身に課せられた役目を、株式会社ガンダムの面々に知られずに遂行し続けてきた彼女。しかし、フォルドの夜明け襲撃事件の際に大きなミスを犯す。株式会社ガンダムの面々を守るためフォルドの夜明けと交信をおこなっている瞬間を株式会社ガンダムのメンバーであるマルタンに見られてしまうのだ。彼女は今後、どんな扱いを受けることになるのだろうか。解決されない3つの謎謎の少女“エリクト・サマヤ”本作の前日譚を描いた「PROLOGUE」。そのメインキャラクターとして登場した親子、エルノラ・サマヤとエリクト・サマヤ。すでにスレッタの母、プロスペラが自らをエルノラ・サマヤと名乗っているが、エリクト・サマヤについては言及されていない。見た目が近似しているスレッタとエリクト、その関係性が明らかにならないまま締めくくられたSeason1。エリクトはどこに行ってしまったのか、Season2の大きな鍵となるだろう。パーメットの影響を受けないスレッタ・マーキュリーガンダムの操縦にあたり、パイロットにはパーメットが流入し人体に多大な負荷がかかる。その負荷はガンダムの性能を高く引き出そうとするほどに強まり、引き出された性能は“パーメットスコア”という数値で表される。ガンダム操縦のための訓練を受けたパイロットですら、パーメットスコア4での負担は大きい。しかし、ガンダム・エアリアルを操縦するスレッタに負担がかかっているようには見えない。にも関わらず、スレッタが操縦するエアリアルのパーメットスコアは6に到達したとプロスペラは告げる。スレッタが負担を感じずにガンダムを操縦できる理由とは……。GUNDフォーマット技術開発を禁止した真意「PROLOGUE」において、デリング・レンブラン自らが中心となって開発を禁止したGUNDフォーマット技術。しかし、ミオリネが株式会社ガンダムを立ち上げ、GUNDフォーマット技術の研究開発を開始すると、デリングも出資を行い活動を支援する。一見、我が子を贔屓した開発容認にも見える。しかし、開発禁止のために軍まで動かしたことを加味すると、この方針変更は腑に落ちない。果たしてデリングがGUNDフォーマット技術の開発を禁止にした真意は何なのか。そして、現在開発を容認している理由はなんなのか。Season2で明らかになるであろう本ポイントに要注目だ。それぞれの思惑が交差し物語が加速する「ガンダム 水星の魔女」Season2は、4月9日よりMBS/TBS系全国28局ネットにて放送開始。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2 放送スケジュール4 月 9 日から毎週日曜午後 5 時 MBS/TBS 系全国 28 局ネットにて放送開始※4 月 2 日 日曜午後 5 時からは 「『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2 放送直前特番」を放送＜放送情報＞Season1：各種動画配信サービスにて好評配信中BS11 ガンダムアワー毎週金曜よる 7 時～放送中MBS ・ TBS“アニメイズム”枠にて毎週金曜深夜 2 時 25 分～放送中Season2：2023 年 4 月 9 日から毎週日曜午後 5 時MBS/TBS 系全国 28 局ネットにて放送開始＜スタッフ＞企画・制作：サンライズ、原作：矢立 肇／富野由悠季、監督：小林 寛、シリーズ構成・脚本：大河内一楼、 キャラクターデザイン原案：モグモ、メインキャラクターデザイン：田頭真理恵、 キャラクターデザイン：戸井田珠里／高谷浩利、 メカニカルデザイン：JNTHED／海老川兼武／稲田 航／形部一平／寺岡賢司／柳瀬敬之、 音楽：大間々 昂＜キャスト＞スレッタ・マーキュリー：市ノ瀬加那、ミオリネ・レンブラン：Lynn、 グエル・ジェターク：阿座上洋平、エラン・ケレス：花江夏樹、シャディク・ゼネリ：古川 慎、 ニカ・ナナウラ：宮本侑芽、チュアチュリー・パンランチ：富田美憂（C）創通・サンライズ・MBS