原作の『ゲド戦記』は、『指輪物語』、『ナルニア国物語』と並んで世界三大ファンタジー小説と呼ばれる。多くの作家や映画監督に愛される作品で、宮崎駿(崎は「たつさき」、以下同)もその愛読者のひとり。映画『風の谷のナウシカ』や絵物語『シュナの旅』など、自身の作品にも大きな影響を与えたと語っている名作だ。
物語の舞台となるのは多島海世界<アースシー>。西海域の果てに棲む竜が突如、人間の世界に現れた。各地では作物が枯れ、家畜が死んでいく。それは、世界の均衡が崩れつつあることの表れだった。災いの原因を探る大魔法使いハイタカ(ゲド)は、旅の途中にエンラッドの王子アレンと出会う。
父である国王を刺し、国を捨てたアレン。アレンは心に闇を持ち、得体の知れない“影”に追われていた。ハイタカはアレンと共に旅を続けるうちに、災いの背後には、永遠の命を手に入れようと企む魔法使いクモがいることに気付く。
ストーリーにおいては、王子アレンがハイタカ(ゲド)との旅を通して成長していく過程に注目してみたい。
絶望の淵にいたアレンは旅の中で、ハイタカの昔なじみのもとで農作業をする。畑を耕すことになったアレンだが、王子として育てられていたためうまくできずに苦労する。手にはマメができるなど大変な様子を見せるが、そんな農作業を通してだんだんと元気を取り戻していくのだ。
このシーンは、宮崎吾朗監督が「三鷹の森 ジブリ美術館」の館長をしていたころ、年下のスタッフと接する中で「太陽の下で労働をすれば、みんな悩みがなくなる」というのを実感したことから取り入れたシーンだそうだ。
物語は、心を失いかけた王子アレンと、心を閉ざした少女テルーとの出会いによってさらに動いていく。劇中で流れる「テルーの唄」の歌詞は、萩原朔太郎の詩「こころ」に着想を得て作詞された。この映画に出てくる登場人物はみんな孤独であり、そんなこの映画の気分が、詩「こころ」に書かれていたからだと言う。
完成した歌詞には「いろんな人に何かを分けたり、もらったりしていくことが、生きていくことだ」という監督の強い想いが込められているそうだ。アレンも、旅路で誰かに助けられたり、誰かの役に立ったりしながら成長していく。
スタジオジブリが世界三大ファンタジー小説のひとつをアニメ映画化した『ゲド戦記』は、2025年3月7日21時より日本テレビ系列の映画番組「金曜ロードショー」にて放送される。
3月7日(金)よる9時00分~11時24分 ※放送枠30分拡大
『ゲド戦記』(2006) 本編ノーカット
◆監督:宮崎吾朗
◆原作:アーシュラ・K.ル=グウィン
◆原案:宮崎駿
◆脚本:宮崎吾朗、丹羽圭子
◆音楽:寺嶋民哉
◆声の出演:岡田准一、手嶌葵、田中裕子、香川照之、風吹ジュン、内藤剛志、倍賞美津
子、夏川結衣、小林薫、菅原文太
【今後の放送ラインナップ】
◆今夜9時『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2新吹替版』 本編ノーカット
◆2月21日よる9時『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3新吹替版』 本編ノーカット
◆3月7日よる9時『ゲド戦記』 本編ノーカット
(C)2006 Ursula K. Le Guin/Keiko Niwa/Studio Ghibli, NDHDMT
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