新しいアニメ制作方式“アニメDAO”とは？ 次世代ショートアニメ制作プロジェクトの第1弾が始動

事業共創カンパニーであるRelicが、NTTドコモが開発する独自技術を活用したメタコミュニケーションサービス「MetaMe（メタミー）」においてNFTとブロックチェーン技術を活用した新しいアニメ制作方式「アニメDAO」を導入し、ファン参加型のショートアニメ制作プロジェクトを立ち上げた。
第1弾企画では、人気NFTコレクション『NEO TOKYO PUNKS』のキャラクターと世界観を活用し、NFTとクラウドファンディングの両方を活用して制作資金を調達する。初めてNFTに触れる人やWeb3に詳しくない人でも参加しやすい設計とし、誰しもがアニメ制作に関われるファン参加型プロジェクトを目指す。

「アニメDAO」とは、NFTとブロックチェーン技術を活用した新しいアニメ制作方式だ。
従来の製作委員会方式とは異なり、ファンが直接支援者となってアニメ制作に参加できる仕組みを特徴としている。支援者には、セル画NFTの保有や制作方針を決める投票への参加といった、当事者として作品に関われる新たな体験が提供される。

また、透明性の高い資金運用とコミュニティ主導の意思決定を取り入れることで、アニメ制作に対する信頼性と継続性が確保される。クリエイターとファンが協働しながら作品を育てる、持続可能な制作方式として従来とは異なるアニメづくりに挑戦する。

この「アニメDAO」の仕組みを用いたショートアニメ制作プロジェクトが、2025年6月19日よりクラウドファンディングおよびNFT販売を開始し、本格的に始動することがわかった。第1弾企画では、人気NFTコレクション『NEO TOKYO PUNKS』のキャラクターや世界観を使い、2050年のネオ東京を舞台とした近未来アニメが制作される。

『NEO TOKYO PUNKS』とは、イラストレーターのNIKO24が手掛けるNFTプロジェクトである。2050年のネオ東京を舞台にしたサイバーパンクな世界観と、個性豊かなキャラクターが話題を集める。今回のショートアニメでは主人公「リリカ」、無敗のドライバー「ROARS」、そして2人が開発したレースマシン「HARMONY」を中心とした物語を描く。

資金はクラウドファンディングとセル画NFTの販売で募り、支援者は制作方針への投票や完成後の名シーンNFTを保有する体験ができる。完成したアニメは「MetaMe」での先行配信後、「dアニメストア」での独占配信が予定されている。
登場キャラやマシンは「MetaMe」内で展開されるNFT連携型のブロックチェーンレーシングゲーム『GT6551』で実際にプレイできるなど、アニメ・メタバース・ゲームが連動するプロジェクトとして展開する。「アニメDAO」が拓く、アニメ制作の新常識の盛り上がりが注目される。