劇場長編アニメ『ひゃくえむ。』が、2025年9月19日より全国公開される。
このたび本作より、一瞬の煌めきに人生を懸ける者たちの熱き興奮のドラマを捉えた本予告映像と本ビジュアルがお披露目された。そして主題歌に、Official髭男dismの書き下ろし最新曲「らしさ」が起用されることも明らかになった。

『ひゃくえむ。』は、アニメ化も果たした『チ。―地球の運動について―』で「手塚治虫文化賞」のマンガ大賞を史上最年少で受賞した、新鋭・魚豊の連載デビュー作を原作とする劇場長編アニメだ。陸上競技の世界で、「100m」という10秒に満たない一瞬の輝きに魅せられた者たちの狂気と情熱を描く。「心が熱くなる」「スポーツマンガで感じたことない感覚」と多くの共感と驚きを呼び、完結後も熱狂的な人気を集める。

声の出演には、生まれつき足の速い“才能型”のトガシ役に松坂桃李、トガシとの出会いから100m走にのめり込んでいく“努力型”の小宮役に染谷将太と、声優としての評価も高い実力派キャストを迎える。監督は、長編1作目の『音楽』で「アニメ界のアカデミー賞」と名高い米「アニー賞」へのノミネートをはじめ、国内外の多数の映画賞で高い評価を受ける気鋭のクリエーター・岩井澤健治が務める。

さらに、「100m」の熱き世界で主人公のトガシと小宮を取り巻くキャラクター役を内山昂輝や津田健次郎ら総勢12名の豪華声優陣が演じる。SNS上では「キャスト陣が豪華!」「今年のアニメ映画で一番楽しみ!」と歓喜の声が続出し、公開へ向けさらに期待が高まっている。

このたびお披露目となった本予告映像は、生まれながらの“速さ”を持ったトガシ(CV.松坂桃李)と、その“熱”で記録を追い求める小宮(CV.染谷将太)の小学生時代の出会いから、人生を通して己のすべてを「100m」に懸ける2人の姿を捉えたもの。


スプリンターとしての才能に目覚め、一目置かれる小学6年生のトガシのクラスに、小宮が転校してくる。「僕、何も無いから」と辛い現実から逃れるため、がむしゃらに走る小宮に対しトガシは、「大抵のことは、100mを誰よりも速く走れば、全部解決する」と言い放ち、走り方を教える。

そんな2人の友情を映した映像前半から一転、絶対王者・財津(CV.内山昂輝)の「人生は常に失う可能性に満ちている。君のやりたいことは何ですか?」のセリフをきっかけに、陸上にすべてを懸けたランナーたちの情熱と狂気の姿を映し出していく。

天才ランナーとして名を馳せるも、敗北への恐怖を覚え次第に走る意味を見失っていくトガシと、一方で歳月を重ねるほど100m走にのめり込み、陸上界で頭角を現す小宮。さらに、2人の陸上人生に多大な影響を与える、仁神(CV.笠間淳)や海棠(CV.津田健次郎)も同様に、ただ速さだけがすべての価値を決める、最も熱く非情な10秒間の極限の世界で自身を試し続ける。

彼らはなぜ走り続けるのか。そして、己の持つすべてを懸けた先に待ち受ける景色とは。「たった100mで人生を狂わされる人間がいるんだよ」「現実が何かわかってなきゃ、現実からは逃げられねぇ」など、原作者・魚豊ならではの哲学的なセリフにも注目してみたい。

さらに、ダイナミックに駆け抜けるトガシと小宮の姿が描き出された本ビジュアルも公開された。「この距離に刻め。」というキャッチコピーには、トガシと小宮の決意と覚悟が滲む。たった10秒という一瞬の世界に人生を懸ける者たちの生き様に胸が高鳴るビジュアルとなった。


そして主題歌には、Official髭男dismの約8か月ぶりのリリースとなる書き下ろし最新曲「らしさ」が起用されることも明らかになった。「らしさ」は2025年初のリリース楽曲で、メンバーが原作マンガに感銘を受けてコラボレーションが実現した。競争のなかでの葛藤やアイデンティティなど、胸に刺さる書き下ろしの歌詞が印象的な疾走感あふれるナンバーとなった。

Official髭男dismは「世の中は、絶対に敵わない相手やら、絶対に邪魔して来る自分やら、強敵に満ち溢れています。でもそれらに納得せず、慣れもせず、「絶対」に抗い奮闘する全ての人への賛歌としても、この歌を作りました」と楽曲に込めた思いを明かす。さらに、原作者の魚豊が楽曲にインスピレーションを受け、新規で描き下ろしたジャケ写も到着した。疾走感のあるイラストが映画、楽曲の期待を高める。

このほか本日7月18日より、本作のムビチケ前売券の販売も開始された。絵柄には、正面へまっすぐな視線を向けるトガシと足元に視線を落とす小宮という対照的な2人の姿が印象的なティザービジュアルが使用されている。特典として、ムビチケカード限定で『ひゃくえむ。』特製4カットステッカーが付く。さらにチケットぴあでも、限定特典「トガシ・小宮のアクスタ2種セット」付きのムビチケが取り扱われる。


そして9月17日には、本作のサウンドトラックが豪華2枚組で発売されることが決定した。『東京リベンジャーズ』、『呪術廻戦』、『Dr.STONE』など、数々の人気アニメ・ドラマ・映画の劇伴音楽を手掛ける堤博明が担当した音楽もチェックしてみたい。

劇場長編アニメ『ひゃくえむ。』は、2025年9月19日より全国公開される。今後のさらなる続報を楽しみに待ちたい。

<以下、コメント全文掲載>

Official 髭男 dism

『ひゃくえむ。』という作品は何度も僕の心を揺さぶり、熱くしてくれました。そんな作品の主題歌を作れる事をとても幸せに思いました。「らしさ」という曲です。世の中は、絶対に敵わない相手やら、絶対に邪魔して来る自分やら、強敵に満ち溢れています。でもそれらに納得せず、慣れもせず、「絶対」に抗い奮闘する全ての人への賛歌としても、この歌を作りました。作品を彩り、聴いてくださった方の日々へ寄り添えますように。

◎サントラ情報
2025年9月17日(水)発売
映画『ひゃくえむ。』オリジナルサウンドトラック/堤博明
<価格/品番>3,500円(本体3,850円)/PCCR-00794
<収録曲数>32曲(DISC1:20曲/DISC2:12曲)
<仕様・特典>
・原作:魚豊イラストジャケット
・CD2枚組
・特製スリーブケース仕様

『ひゃくえむ。』
2025年9月19日(金)全国公開

<CREDIT>
松坂桃李 染谷将太
笠間 淳 高橋李依 田中有紀
種崎敦美(崎は「たつさき」) 悠木 碧
内田雄馬 内山昂輝 津田健次郎
原作:魚豊『ひゃくえむ。』(講談社「マガジンポケット」所載)
監督:岩井澤健治
脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン・総作画監督:小嶋慶祐
音楽:堤博明
主題歌:Official髭男dism「らしさ」(IRORI Records / PONY CANYON)
美術監督:山口渓観薫 色彩設計:松島英子 撮影監督:駒月麻顕 編集:宮崎 歩 
音楽ディレクター:池田貴博 サウンドデザイン:大河原 将 キャスティング:池田舞 松本晏純 音響制作担当:今西栄介
プロデューサー:寺田悠輔 片山悠樹 武次 茜
アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン
製作:『ひゃくえむ。』製作委員会(ポニーキャニオン/TBSテレビ/アスミック・エース/GKIDS)
配給:ポニーキャニオン/アスミック・エース
(C)魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会
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