『攻殻機動隊』『アップルシード』『ドミニオン』などの初出しを含む、マンガ家・士郎正宗の大展覧会「士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」が東京の世田谷文学館にて開催中だ。累計来場者数が45,000人を突破した本展も、8月17日の会期終了まで残すところあと10日となった。
また、開催の迫る大阪会場から新発売となるオリジナルグッズの情報が届いた。

熱狂的な人気を誇る『攻殻機動隊』の作者として知られる士郎正宗は、1985年にSFマンガ『アップルシード』でメジャーデビューを果たし、1989年に『攻殻機動隊』の連載を開始した。当時はまだ世に浸透していなかった先端技術を独自の感覚で取り入れた、情報化社会の現代を予見しているかのような世界観は、多くの人たちを魅了してきた。
細部まで描きこまれた絵に膨大な情報で組まれたプロット、〈欄外〉にまで及ぶ作家の言葉が作品に熱量を持たせるとともに、読む人の想像力をかきたてる。哲学的な探求が織り込まれる士郎の世界観には多くのクリエイターが影響を受け、さまざまなジャンルで作品を生み出し続けている。

「士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」は、そんな士郎の多様な広がりをみせる作品群と現在の活動までを、〈アナログ原稿〉〈デジタル出力原稿〉で辿るとともに、作家の蔵書やコメントもふんだんに紹介するもの。「士郎正宗」のパーソナルな部分にも迫る、初の大規模展覧会として開かれている。

4月12日からスタートした世田谷文学館での東京会場は、累計来場者数が45,000人を突破し、会期終了まで残すところあと10日となった。東京会場でしか見ることのできない貴重な生原画の展示をはじめ、士郎の創造の軌跡を体感できる本展は、いよいよ最終章へ突入する。

その東京会場では現在、「春のシロマサTシャツまつり」が開催中だ。展覧会オリジナルTシャツを3枚以上購入すると、抽選で“革命的にオリジナルな”「フチコマのお皿」が当たるSNS企画が行われている。30種以上のTシャツが並ぶ、士郎正宗ファン必見の企画となる。


さらに東京会場では夏休み企画として、「親子で士郎正宗の世界展」も開かれている。子ども向けに数量限定で「素子ぬり絵」が無料配布中なので、夏休みの思い出づくりにぜひ家族で来場してみたい。

そして、9月に開催が迫る大阪会場から新発売となる、オリジナルグッズも明らかになった。新柄のTシャツやポスターのほか、複製原稿セットなど展示の余韻を持ち帰ることができるアイテムが新たに登場する。

「士郎正宗の世界展~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」の東京会場の会期は8月17日まで。東京での展示がいよいよフィナーレを迎える中、士郎の創造世界は9月からの大阪会場へと舞台を移す。引き続き、本展を楽しみたい。

士郎正宗の世界展~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~
東京会場
■会期:2025年4月12日(土)~8月17日(日)
※月曜日は休館日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
■会場:世田谷文学館(東京都世田谷区南烏山1丁目10−10)
■主催:公益財団法人せたがや文化財団世田谷文学館、講談社、パルコ
■企画協力:青心社■特別協力:士郎正宗■後援:世田谷区、世田谷区教育委員会
■グラフィックデザイン:坂脇慶、飛鷹宏明■空間構成:トラフ建築設計事務所

大阪会場
■会期:2025年9月5日(金)~10月5日(日)
■会場:心斎橋PARCO 14FPARCOGALLERY(大阪府大阪市中央区心斎橋筋1丁目8-3)
※物販会場:心斎橋PARCO 9F EVENT SPACE
■主催:講談社、パルコ
■企画協力:青心社、世田谷文学館■特別協力:士郎正宗
■グラフィックデザイン:坂脇慶、飛鷹宏明■空間構成:トラフ建築設計事務所
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